こんにちは、カメラギアセレクト管理人のユウです。
ニコンの交換レンズを探していると、「ZマウントとFマウントは何が違うのか」「DXレンズをFXカメラに付けてもいいのか」「昔の一眼レフ用レンズをZシリーズでも使えるのか」と、互換性に関する疑問が次々に出てきます。
ここで少しややこしいのが、ZとFはマウントの違い、DXとFXは主に撮像フォーマットの違いで、別々の話だということです。
さらにFマウントにはAF-S、AF-P、AF-I、AF-D、AIなど複数世代があるため、「ニコン用のレンズだから付く」とだけ考えると、装着できてもオートフォーカスが使えないことがあります。
この記事では、ニコンのカメラとレンズの互換性を、Z・Fマウント、DX・FX、FTZ II、Fマウントレンズの世代まで順番に見ていきます。

記事のポイント
- ZマウントとFマウントの構造と互換性の違い
- DXレンズとFXレンズを組み合わせたときの撮像範囲
- FマウントレンズをZシリーズで使うための条件
- ニコン交換レンズを買い間違えない確認方法
ニコン交換レンズの互換性
ニコンの交換レンズを選ぶときは、メーカー名だけで判断しないことが大切です。
確認したいのは、マウント、DX・FX、AF方式、レンズ世代、使用するカメラの対応状況です。
交換レンズそのものの基本から確認したい場合は、交換レンズとは何かを解説した記事もあわせて読むと、焦点距離やF値との関係まで把握しやすくなります。
ZとFは別のマウント
Zマウントは、ニコンZシリーズのミラーレスカメラで使われている規格です。
対してFマウントは、Nikon Fから長く使われてきた一眼レフ用のマウントになります。
同じニコンでも取り付け部分の規格が異なるため、FマウントレンズをZシリーズへ直接付けることはできません。
FマウントレンズをZシリーズへ装着するときは、対応レンズであればFTZ IIや生産終了した旧FTZを間に入れます。
反対にNIKKOR ZをFマウント一眼レフへ付けるための純正FTZはありません。
「ニコン用」と書かれているだけでは互換性を判断できません。
中古レンズやネット通販では、最初にZマウント用かFマウント用かを確認してください。
FXとDXは別の区分
FXとDXはマウント名ではありません。
ニコンFXフォーマットは35mm判に準じた約36×24mm、DXフォーマットはAPS-Cクラスの約24×16mmです。
そのため、ニコンには「ZマウントのFX対応レンズ」「ZマウントのDXレンズ」「FマウントのFX対応レンズ」「FマウントのDXレンズ」があります。
Zだから必ずFX、Fだから必ずDXという関係ではありません。
APS-Cとフルサイズそのものの違いを詳しく確認したい場合は、APS-Cとフルサイズの違いも参考になります。
互換性は五つを確認
レンズを買う前は、次の順番で確認すると分かりやすいです。
| 確認項目 | 見る内容 | 主な例 |
|---|---|---|
| マウント | ZかFか | Zマウント、Fマウント |
| フォーマット | FX対応かDXか | FX、DX |
| AF方式 | レンズ内AFに対応するか | AF-S、AF-P、AF-I |
| レンズ世代 | 絞りや電子制御の方式 | G、E、D、AI |
| ボディ | そのレンズに対応するか | Z50II、Zf、D850など |
特にFマウントでは、同じマウントでも発売時期によって使える機能が異なります。
レンズマウント全般については、カメラレンズのマウント種類と互換性でもメーカーをまたいで解説しています。
ZマウントとFマウントの違い
ZとFでは、使われているカメラだけでなく、マウント内径や撮像面までの距離にも大きな差があります。
この構造差があるため、FレンズをZへ移行するときにはアダプターが必要です。
Zマウントの特徴
ニコンZマウントは、マウント内径55mm、フランジバック16mmです。
フランジバックとは、簡単に言うとレンズを取り付ける基準面からイメージセンサーまでの距離を指します。
ZマウントはFマウントより内径が大きく、フランジバックが短い構造です。
ニコンは、この大口径とショートフランジバックによって光学設計の自由度を高め、明るさや解像性能などを追求できると説明しています。
ただし、これは「ZレンズならFレンズより必ず高画質」という意味ではありません。
実際の写りはレンズごとの光学設計や撮影条件によって変わります。
Fマウントの特徴
Fマウントは1959年に登場したNikon Fから長期間続いてきた規格です。
マウント内径は44mmで、フランジバックは46.5mm。
長い歴史があるため、現行品だけでなく中古市場には非常に多くのNIKKOR Fが存在します。
ただ、長期間同じマウントが使われてきたからこそ、AF方式や絞り制御、CPUの有無などには世代差があります。
| 比較項目 | Zマウント | Fマウント |
|---|---|---|
| 主なカメラ | Nikon Zシリーズ | ニコン一眼レフ |
| マウント内径 | 55mm | 44mm |
| フランジバック | 16mm | 46.5mm |
| 主な純正レンズ | NIKKOR Z | NIKKOR F |
| FレンズをZで使用 | FTZ IIなどが必要 | 直接装着 |
| ZレンズをFで使用 | 直接装着 | 純正変換手段なし |
ZレンズはFボディに使えない
NIKKOR ZはFマウント一眼レフへ直接取り付けられません。
また、FTZ IIを逆向きに使うこともできません。
FTZ IIは、あくまでFマウントレンズをZマウントカメラで使用するためのアダプターです。
Fマウント一眼レフを使っている状態でZレンズを購入しても、その一眼レフ用レンズにはならないので注意してください。
DXとFXレンズの互換性
DXとFXは、「取り付けられるか」だけでなく、実際にどの範囲を記録するかまで考える必要があります。
特にFXボディへDXレンズを付けたときは、FXセンサーの全域を使わない組み合わせがあります。
ZのFXボディにDXレンズ
ZマウントのFXボディには、ZマウントのDXレンズを装着できます。
ただし、FXフォーマットのZシリーズへDXレンズを装着すると、対応機では撮像範囲がDXに固定されます。
つまり「レンズが付かない」のではなく、FXセンサーの中央に相当するDX範囲を使って撮影するということです。
そのため、FX撮像時より記録画素数は少なくなります。
例えばZfの公式仕様では、FXのLサイズが約2440万画素なのに対し、DXのLサイズは約1060万画素です。
DXレンズそのものの焦点距離が変化したわけでも、レンズ自体の画質が突然落ちたわけでもありません。
センサーから切り出して使う範囲が狭くなる、と考えると分かりやすいですよ。

ZのDXボディにFXレンズ
Z50II、Z50、Z30、ZfcなどのDXボディでは、FX対応NIKKOR Zも使用できます。
FXレンズはDXより大きな撮像範囲をカバーするため、DXセンサーでは中央部分を利用する形です。
例えば50mmのFX対応レンズなら、ニコンDXでは35mm判換算で約75mm相当の画角になります。
つまり、DXボディだからDXレンズしか選べないわけではありません。
将来FXボディへ移行する予定があるなら、用途に応じてNIKKOR Zレンズを比較するという考え方もできます。
◆ユウのワンポイントアドバイス
DXボディでFXレンズを使うときは、「使えるか」だけでなく画角を見てください。
広角レンズのつもりで選んでも、DXでは写る範囲が狭くなるので、風景や室内撮影では想定より広く撮れないことがあります。
FのFXボディにDXレンズ
FマウントのFX一眼レフでも、対応するDXレンズは使用できます。
ニコンでは「DX自動切り換え」を利用するか、撮像範囲をDXへ設定することでDXフォーマット撮影ができます。
D850もDXレンズ装着時のDX撮像に対応しています。
一方、DXレンズのイメージサークルはFXより小さいため、FX範囲のまま撮影すると、レンズによっては画面周辺が暗く欠けるケラレが発生します。
FマウントのFX機でDXレンズを使う場合も、基本はDX撮像と考えてください。
DXでは画角が約1.5倍
ニコンDXでは、同じ焦点距離のレンズでもFXより写る範囲が狭くなります。
35mm判換算では、レンズに表示されている焦点距離のおよそ1.5倍に相当する画角です。
| 実焦点距離 | DXでの35mm判換算画角 |
|---|---|
| 16mm | 約24mm相当 |
| 24mm | 約36mm相当 |
| 35mm | 約52.5mm相当 |
| 50mm | 約75mm相当 |
| 85mm | 約127.5mm相当 |
| 100mm | 約150mm相当 |
| 200mm | 約300mm相当 |
50mmレンズが75mmレンズへ変化するわけではありません。
焦点距離は50mmのままです。
DXではセンサーが受け取る範囲が狭いため、FXで75mmを使った場合に近い画角になるという意味になります。
FXとDXの公式な考え方は、ニコン公式のFX・DX解説でも確認できます。
FレンズをZで使う方法
一眼レフ時代からNIKKOR Fを持っているなら、Zシリーズへ移行したからといって、すぐすべてを買い替える必要はありません。
対応レンズであればFTZ IIを使い、Zシリーズでも活用できます。
ただしFレンズの世代によってAFや測光などの対応が変わります。
FTZ IIが必要
FマウントレンズをZシリーズへ取り付けるときは、基本的にマウントアダプターFTZ IIを使います。

ニコン公式では、FTZ IIによってAI NIKKOR以降の約360種類でAE撮影が可能と案内しています。
そのうち、レンズ内モーターを持つAF-P、AF-S、AF-Iの90種類以上ではAFとAEを利用できます。
旧FTZも同じ用途のアダプターですが、現在は生産終了です。
FTZ IIは三脚座の出っ張りをなくした形状で、質量は約125g。
AF速度や精度そのものについては、ニコンはFTZ IIと旧FTZで同様としています。
Fレンズを継続利用するなら、FTZ IIの価格と在庫を確認する場面が出てくるでしょう。
対応レンズの詳細は、ニコン公式のFTZ II製品情報で型番ごとに確認してください。
AFできるFレンズ
FTZ IIでオートフォーカスを利用できる中心となるのが、AF-S、AF-P、AF-Iです。
| Fレンズの種類 | FTZ IIでAF | MF | 主な注意 |
|---|---|---|---|
| AF-S G・E・D | 対応 | 対応 | 対応レンズならAF・AE利用可 |
| AF-P G・E | 対応 | 対応 | 旧一眼レフでは別途互換性確認 |
| AF-I D | 対応 | 対応 | 古いボディでは制限の場合あり |
| AF G・D | 非対応 | 対応 | 基本的にMFで使用 |
| AI-P | 非対応 | 対応 | 機能制限を確認 |
| AI・AI-Sなど | 非対応 | 対応 | 撮影モードなどに制限 |
この違いがあるため、中古レンズでは「Nikon 50mm F1.8」といった大まかな商品名だけで選ばないほうが安心です。
AF-DはMFになる
AF NIKKOR 50mm f/1.8DやAF NIKKOR 85mm f/1.8Dのような旧AF-D系は、FTZ II経由では基本的にオートフォーカスを利用できません。
これらは一眼レフボディ側のAF駆動機構を利用する設計で、FTZ IIにはその駆動用モーターがないためです。
一方、AF-S NIKKOR 50mm f/1.8Gのようにレンズ内へAFモーターを持つモデルは、対応するZボディ+FTZ IIでAFを利用できます。
Dの文字だけでAF対応を判断しないでください。
「D」はAFモーターの有無そのものを表す記号ではありません。
中古FレンズではAF-S、AF-P、AF-Iなど、レンズ名を最後まで確認することが大切です。
AI系は機能制限を確認
FTZ IIはAFレンズ専用ではなく、AI-S、AI、AI改造、シリーズEなどの古いFマウントレンズも条件付きで使えます。
ただしオートフォーカスには対応せず、非CPUレンズでは「レンズ情報手動設定」を行うなど、現行Zレンズとは操作方法が異なります。
撮影モードがAまたはMに限られる組み合わせや、ヴィネットコントロール、自動ゆがみ補正、回折補正などを利用できない場合もあります。
「装着できる」と「すべての機能が使える」は別だと覚えておきましょう。
VRの動作も確認
FTZ II経由では手ブレ補正の動作もレンズによって変わります。
対応するボディ内手ブレ補正搭載ZカメラとVR搭載CPUレンズの組み合わせでは、レンズVRとボディ側が協働し、Pitch、Yaw、Rollの3軸補正を利用できます。
VRを搭載していないCPUレンズでも、対応Zボディならボディ内手ブレ補正を利用できる組み合わせがあります。
非CPUレンズについても、焦点距離を手動設定することでボディ内補正を使える場合があります。
ただしFレンズ+FTZ IIだから最新NIKKOR Zとまったく同じ補正機能になるわけではありません。
ニコン交換レンズ一覧の見方
ニコン交換レンズ一覧を見ると、多数の焦点距離や記号が並びます。
全部を暗記する必要はありません。
まずZかF、次にDX表記、そのあと焦点距離やF値、VRなどを見ると選びやすくなります。
Zレンズの名称を読む
NIKKOR Zでは、レンズ名から用途や特徴をある程度読み取れます。
例えば「NIKKOR Z DX 16-50mm f/3.5-6.3 VR」なら、Zマウント、DX用、16-50mmズーム、レンズ内VR搭載という意味です。
DXの文字がないNIKKOR Zは、製品仕様でFX対応かを確認します。
| 表記 | 主な意味 |
|---|---|
| DX | DXフォーマット向け |
| S | S-Line |
| MC | マイクロレンズ |
| VR | レンズ側の手ブレ補正 |
| PZ | パワーズーム |
| TC | テレコンバーター内蔵モデルなどで使用 |
S-Lineの「S」はFXやDXを示す記号ではありません。
NIKKOR Zの中で、ニコン独自の高い設計指針と品質基準を満たすレンズに使われる名称です。
Fレンズの名称を読む
FマウントではZより多くの世代表記があります。
AF-Sならレンズ内に超音波モーターを持つ系列、AF-Pならステッピングモーターを使う系列です。
Gタイプは基本的に絞りリングを持たず、カメラ側から絞りを制御します。
Eタイプは電磁絞りを採用するため、古い一眼レフでは制限があります。
Dタイプは撮影距離情報を伝える世代ですが、「Dが付いているからFTZ IIでAFできる」という意味ではありません。
一眼レフ用レンズを探す場合は、ボディ側のAFモーター有無も確認してください。
D3000系やD5000系などの一部機種では、旧AFレンズでAFできない組み合わせがあります。
現行Zレンズの主な種類
2026年9月24日時点のニコン公式ショップでは、Zマウントの商品が51件掲載されています。
この件数にはテレコンバーターや同一レンズの色違いも含まれるため、51種類の異なるレンズという意味ではありません。
FX対応NIKKOR Zには、次のようなラインアップがあります。
| 種類 | 2026年9月24日時点の主な掲載モデル |
|---|---|
| 広角・標準単焦点 | NIKKOR Z 20mm f/1.8 S、24mm f/1.8 S、26mm f/2.8、28mm f/2.8、35mm f/1.2 S、35mm f/1.4、35mm f/1.8 S、40mm f/2、50mm f/1.2 S、50mm f/1.4、50mm f/1.8 S |
| 中望遠単焦点 | NIKKOR Z 85mm f/1.2 S、85mm f/1.8 S、135mm f/1.8 S Plena |
| マイクロ | NIKKOR Z MC 50mm f/2.8、NIKKOR Z MC 105mm f/2.8 VR S |
| 標準・高倍率ズーム | NIKKOR Z 24-50mm f/4-6.3、24-70mm f/2.8 S II、24-70mm f/4 S、24-105mm f/4-7.1、24-120mm f/4 S、24-200mm f/4-6.3 VR、28-75mm f/2.8、28-400mm f/4-8 VR |
| 広角ズーム | NIKKOR Z 14-24mm f/2.8 S、14-30mm f/4 S、17-28mm f/2.8 |
| 望遠ズーム | NIKKOR Z 70-180mm f/2.8、70-200mm f/2.8 VR S、70-200mm f/2.8 VR S II、100-400mm f/4.5-5.6 VR S、180-600mm f/5.6-6.3 VR |
| 超望遠単焦点 | NIKKOR Z 400mm f/2.8 TC VR S、400mm f/4.5 VR S、600mm f/4 TC VR S、600mm f/6.3 VR S、800mm f/6.3 VR S |
DX向けとして公式ショップで確認できるモデルには、NIKKOR Z DX 24mm f/1.7、Z DX MC 35mm f/1.7、Z DX 12-28mm f/3.5-5.6 PZ VR、Z DX 16-50mm f/2.8 VR、Z DX 16-50mm f/3.5-6.3 VR、Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR、Z DX 50-250mm f/4.5-6.3 VRがあります。
Z50IIやZfcなどで小型のシステムを組みたいなら、DX用NIKKOR Zレンズを比較すると、サイズや焦点距離の違いをつかみやすいでしょう。
レンズのラインアップ、販売状況、対応製品は変わる可能性があります。
購入時点の正確な情報はニコン公式サイトをご確認ください。
Fレンズは中古まで確認
2026年9月時点では、ニコン公式ショップにFマウント商品も掲載されています。
公式ショップ上では29商品で、内訳はフルサイズ向け23商品、DX向け5商品、テレコンバーター1商品です。
掲載されているDX用には、AF-S DX NIKKOR 35mm f/1.8G、AF-S DX Micro NIKKOR 40mm f/2.8G、AF-P DX NIKKOR 10-20mm f/4.5-5.6G VR、AF-S DX NIKKOR 18-140mm f/3.5-5.6G ED VR、AF-S DX NIKKOR 18-300mm f/3.5-6.3G ED VRがあります。
ただしFマウントを探すときは、現行一覧だけを見ても足りません。
旧製品には広角、標準、望遠、高倍率ズーム、単焦点、マイクロ、PCレンズ、魚眼、MFレンズなど膨大なモデルがあります。
中古レンズを検討している場合は、中古カメラレンズの選び方もあわせて確認してください。
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カメラのキタムラで中古カメラを探す|在庫・状態・保証を比較
中古カメラを選ぶなら、価格だけでなく商品の状態、付属品、保証内容まで確認することが大切です。
カメラのキタムラでは、ミラーレス、一眼レフ、交換レンズなどの中古在庫を探せます。
欲しい機種が決まったら、現在の中古カメラ在庫や商品の状態を確認して比較してみてください。
※中古品は在庫、価格、商品の状態が随時変わります。
リンク先で最新情報をご確認ください。
ニコンレンズ選びの判断軸
ここまでの互換性を踏まえると、新しくニコンの交換レンズを買う人と、Fマウント資産をすでに持っている人では選び方が変わります。
マウントが合うだけで決めず、今後どのボディを使う予定なのかまで考えると無駄を減らせます。

ZユーザーはZレンズ優先
現在Zシリーズを使い、これからレンズを増やしていくのであれば、基本はNIKKOR Zから選ぶ方法が分かりやすいです。
マウントアダプターを追加せずに装着でき、Zシステム向けに設計されたAFや操作系をそのまま利用できます。
特にFマウントレンズを一本も持っていない状態から、あえてFレンズとFTZ IIを同時購入する場合は、Zレンズとの価格、サイズ、機能差まで見て判断したいところです。
中古Fレンズだから必ず割安になるわけではありませんし、アダプターまで含めると持ち運ぶ機材も増えます。
F資産があるならFTZ II
すでにAF-SやAF-PなどのFマウントレンズを複数持っているなら話は変わります。
対応レンズならFTZ IIを介してZシリーズでも使えるため、ボディをZへ移行した直後から全レンズを買い直す必要はありません。
標準ズームはZへ替えつつ、使用頻度の低い望遠レンズはF+FTZ IIを継続する、といった使い分けもできます。
ただしAF-DやAI系では操作性が変わるため、「付くから残す」のではなく、撮影スタイルに合うかまで確認してください。
◆ユウのワンポイントアドバイス
Fレンズをたくさん持っているならFTZ IIはかなり意味があります。
一方、これから初めてレンズを買うなら、アダプター込みの大きさや機能まで比べてからZレンズとFレンズのどちらにするか決めるほうが分かりやすいですよ。
DXとFXは用途で選ぶ
DXレンズはFXレンズの廉価版という意味ではありません。
DXフォーマットに合わせてイメージサークルを小さくできるため、小型軽量化しやすい利点があります。
Z50IIやZfcなどを小さなレンズと組み合わせて持ち歩きたいなら、DX用レンズは合理的です。
一方、近い将来FXボディへ乗り換える予定がある場合は、FX対応ZレンズをDXボディで先に使う方法もあります。
ただしDXボディでは約1.5倍相当の画角になるため、欲しい画角に合うかは必ず確認しましょう。
中古は型番末尾まで確認
中古のニコン一眼レフ用交換レンズでは、商品名を最後まで見ることがとても重要です。
例えばAF NIKKOR 50mm f/1.8DとAF-S NIKKOR 50mm f/1.8Gは、どちらも50mm F1.8クラスですが、Z+FTZ IIでのAF対応は同じではありません。
さらにAF-Pレンズは、Fマウント一眼レフ側が古いと対応に制限がある場合があります。
中古販売ページで「ニコン用」「Fマウント」とだけ書かれていても、それだけでは十分ではありません。
高額な中古レンズや古いFマウントレンズを購入するときは、カメラ本体とレンズの正式型番を確認し、ニコン公式の互換表と照合してください。
正確な情報は公式サイトをご確認ください。
判断が難しい特殊な組み合わせでは、最終的な判断はニコンのサポート窓口やカメラ専門店へご相談ください。
ニコンレンズのよくある疑問
最後に、ニコンのカメラと交換レンズの組み合わせで特に間違えやすい部分を確認します。
ニコン交換レンズに関するよくある質問(FAQ)クリックすると回答が開きます。
Q1. ニコンのレンズはどのカメラにも使えますか?
A. すべてには使えません。
まずZマウントかFマウントかを確認してください。
さらにFマウントではAF-S、AF-P、AF-I、AF-D、G、E、AIなどレンズ世代によって使える機能が変わるため、カメラとレンズの正式型番で互換性を確認する必要があります。
Q2. Z50IIやZ50にFXレンズは使えますか?
A. ZマウントのFX対応NIKKOR Zを使用できます。
ただしZ50IIやZ50はDXフォーマットなので、撮像範囲はDXです。
例えば50mmレンズなら35mm判換算で約75mm相当の画角になります。
Q3. ZfなどのFX機にDXレンズは使えますか?
A. 対応するZ DXレンズを装着できます。
ただしDXレンズ装着時は撮像範囲がDXに固定され、FX撮影より利用する画素領域が小さくなります。
FXセンサー全体の画素数をそのまま使えるわけではありません。
Q4. FマウントレンズはFTZ IIで全部AFできますか?
A. いいえ。
FTZ IIでAF・AEに対応する中心は、レンズ内モーターを備えたAF-P、AF-S、AF-Iです。
旧AF-Dなどでは基本的にMFになります。
AI、AI-Sなども利用できる場合がありますが、撮影モードや機能に制限があります。
Q5. DXでは50mmレンズが75mmになるのですか?
A. レンズそのものの焦点距離は50mmのままです。
ニコンDXでは写る範囲が狭くなるため、35mm判の約75mmに相当する画角になります。
「焦点距離が1.5倍になる」というより、「画角が約1.5倍相当になる」と考えるほうが正確です。
ニコンZとFの違いまとめ
ニコンのカメラとレンズの互換性で最初に見るのは、ZマウントかFマウントかです。
ZとFは別規格なので、FレンズをZシリーズへ使う場合はFTZ IIなどが必要になります。
次に確認したいのがDXとFX。
こちらはマウントではなく撮像フォーマットの違いで、ZでもFでもDX・FXの組み合わせがあります。
ZのFXボディにDXレンズを付けるとDX撮像となり、DXボディにFXレンズを付けた場合も撮像範囲はDXです。
さらにFマウントではレンズ世代にも目を向けてください。
AF-S、AF-P、AF-IはFTZ IIでAFを利用できる代表的な系列ですが、旧AF-Dは基本的にMFになります。
- ZとFは別のマウント規格
- FXとDXは撮像フォーマットの違い
- FレンズをZで使うならFTZ IIの対応を確認
- DXでは焦点距離ではなく画角が約1.5倍相当
- 中古FレンズはAF方式と型番末尾まで確認
これからZシリーズ用のレンズをそろえるなら、基本はNIKKOR Zを優先するとシステムを組みやすくなります。
一方、すでにFマウントレンズを持っているなら、対応状況を確認しながらFTZ IIで活用する方法は十分現実的です。
「装着できるか」だけではなく、AF、撮像範囲、画角、手ブレ補正まで確認して、自分のカメラに合う一本を選んでください。