こんにちは、カメラギアセレクト管理人のユウです。
キヤノンの交換レンズを探していると、RF、RF-S、EF、EF-S、EF-Mと似た名称が並ぶので、どれが自分のカメラに付くのか分かりにくく感じることがあります。
特にEOS Rシリーズでは、RFレンズはそのまま付くのにEFレンズはアダプターが必要だったり、APS-C向けのRF-Sレンズをフルサイズ機にも装着できたりと、名前だけでは互換性を判断しにくいんですよ。
ただ、ポイントは難しくありません。
「マウントの種類」と「フルサイズ用かAPS-C用か」を別々に考えると、キヤノン交換レンズの関係がかなり分かりやすくなります。
この記事ではEOS Rシリーズを中心に、RF・RF-S・EF・EF-Sの違い、EF-EOS Rを使った互換性、APS-Cで約1.6倍相当になる意味、EF-Mが流用できない理由まで順番に見ていきます。

記事のポイント
- RF・RF-S・EF・EF-Sレンズの違い
- EOS Rシリーズで使えるレンズの組み合わせ
- EF-EOS Rが必要になるケース
- APS-Cとフルサイズで変わる画角と互換性
キヤノンレンズの違い早見表
最初にRF、RF-S、EF、EF-S、EF-Mの関係をまとめて確認しておきます。
細かな仕様を覚える前に、自分が使っているカメラがEOS Rなのか、一眼レフなのか、EOS Mなのかを見ると判断しやすくなります。
| レンズ | マウント系統 | 主な対象 | EOS Rで使用 | フルサイズEOS R |
|---|---|---|---|---|
| RF | RF | EOS R | 直接装着 | フルサイズで使用 |
| RF-S | RF | APS-C EOS R | 直接装着 | APS-C相当にクロップ |
| EF | EF | EOS一眼レフ | アダプター使用 | フルサイズで使用可能 |
| EF-S | EF系 | APS-C一眼レフ | アダプター使用 | APS-C相当にクロップ |
| EF-M | EF-M | EOS M | 使用不可 | 使用不可 |
EOS Rシリーズを使っているなら、RFとRF-Sは直接装着、EFとEF-Sはマウントアダプター EF-EOS Rを介して装着、EF-Mは使用不可と覚えておくと分かりやすいでしょう。
キヤノン公式でもEOS RシリーズではRF/RF-Sを直接装着でき、EF/EF-SはEF-EOS Rを介して利用できると案内されています。
(出典:キヤノン「EFレンズ・EF-Sレンズ・EF-Mレンズは使用できますか?」)
5種類は3系統に分ける
キヤノンのレンズ名称は5種類ありますが、カメラの世代まで含めると大きく3つに分けられます。
RF/RF-SはEOS Rシリーズ、EF/EF-SはEOS一眼レフ、EF-MはEOS Mシリーズという関係です。
ここで気を付けたいのが、メーカー名だけでは互換性を判断できないこと。
キヤノン製カメラとキヤノン製レンズであっても、マウント規格が違えば直接取り付けられません。
交換レンズ全般のマウントについて先に確認したい場合は、カメラレンズのマウント種類と互換性も参考にしてください。
EOS RではRF系が基本
これからEOS Rシリーズ用の交換レンズを買うなら、基本になるのはRFまたはRF-Sです。
RFとRF-Sならマウントアダプターを追加する必要がなく、カメラへ直接取り付けられます。
一方、EFやEF-Sは一眼レフ時代のレンズなので、EOS Rへ付けるにはEF-EOS Rが必要です。
EOS Rで覚えておきたい基本
RF/RF-Sは直接装着できます。
EF/EF-SはEF-EOS Rを使用します。
EF-MはEOS Rでは使用できません。
RFとEFレンズの違い
「RFレンズとEFレンズの違い」で最も大切なのは、新旧だけではなく、そもそも採用しているマウント規格が異なることです。
どちらもキヤノンの交換レンズですが、RFはEOS Rシステムのミラーレス用、EFはEOS一眼レフ用として設計されています。
RFはEOS R用の規格
RFレンズはEOS Rシステム用として開発された交換レンズです。
RFマウントは内径54mmの大口径を採用し、ミラーレス構造を生かしたショートバックフォーカスと、新しいマウント通信システムを特徴としています。
電子接点は12点で、カメラとレンズ間でさまざまな情報をやり取りします。
AFやレンズ内手ブレ補正だけではなく、レンズ補正、コントロールリング、ボディーとの協調制御など、EOS Rシステムを前提にした仕組みです。
つまりRFレンズは、EFレンズの取り付け部分だけを変えたものではありません。
(出典:キヤノン「RFレンズ、RF-Sレンズとは何ですか?」)
EFは一眼レフ用の規格
EFレンズは1987年に始まったEOS一眼レフシステムで使われてきた交換レンズです。
EFマウントも内径は54mmですが、RFマウントとは別規格になります。
EFでは一眼レフのミラーボックスを前提に設計されており、フランジバックは44mmです。
RFとEFでマウント径が同じだからといって、直接取り付けられるわけではありません。
内径54mmが同じでも互換ではありません。
RFとEFでは、取り付け構造、撮像面までの距離、電子通信などが異なります。
RFとEFは直接付かない
EOS RシリーズにRFレンズを付ける場合は、そのまま装着できます。
しかしEFレンズをEOS Rへ直接取り付けることはできません。
EFレンズを利用したい場合は、ボディーとレンズの間にマウントアダプター EF-EOS Rを入れます。

接続は次の関係です。
EOS Rボディー
↓
マウントアダプター EF-EOS R
↓
EFまたはEF-Sレンズ
反対にRFレンズをEFマウントの一眼レフへ付ける純正システムはありません。
EFからEOS Rへは変換できても、RFからEF一眼レフへ戻す方向では使えないと考えてください。
RFが必ず高画質とは限らない
RFはEFより新しい規格ですが、「RFと書いてあれば必ずEFより画質が上」とは言い切れません。
実際の写りは、個々のレンズの光学設計、焦点距離、開放F値、世代、カメラ側のセンサー、撮影条件などでも変わるからです。
ただしRFマウントでは、大口径とショートバックフォーカスを生かし、EF時代とは異なる光学設計ができるようになっています。
新しくEOS R用レンズを買うならRFを中心に考える理由は、「新しいから」という一言ではなく、EOS Rを前提に設計されたネイティブレンズだからです。
◆ユウのワンポイントアドバイス
EOS Rを使っているからといって、今持っているEFレンズを全部RFへ買い替える必要はありません。
すでに用途を満たしているEFレンズがあるなら、まずEF-EOS Rで生かし、新しく必要になった焦点距離からRFを追加していく考え方でも十分ですよ。
RFとRF-Sの違い
RFとRF-Sは名前が似ていますが、ここは「別マウント」と考えないことが大切です。
RFもRF-Sも同じRFマウントで、違いの中心は対応する撮像範囲にあります。
RF-SもRFマウント
RF-SはAPS-Cセンサーを搭載したEOS Rシリーズ向けに開発されたレンズです。
EOS R7、EOS R10、EOS R50、EOS R50 V、EOS R100などのAPS-C EOS Rで直接利用できます。
RF-S専用の別マウントがあるわけではないため、RFからRF-Sへ付け替えるためのアダプターも必要ありません。
レンズ名称に「RF-S」と入っているものがAPS-C向けRF-Sレンズです。
違いは撮像範囲にある
RFレンズは基本的にフルサイズをカバーするイメージサークルを持ちます。
一方のRF-SはAPS-Cサイズに合わせたイメージサークルを採用しています。
APS-Cに合わせることで、小型・軽量に設計しやすいのがRF-Sの特徴です。

| 比較 | RF | RF-S |
|---|---|---|
| マウント | RF | RF |
| 主な対象 | フルサイズEOS R | APS-C EOS R |
| APS-C EOS R | 使用可能 | 使用可能 |
| フルサイズEOS R | 使用可能 | クロップして使用 |
| アダプター | 不要 | 不要 |
EOS R用のレンズをAmazonや楽天市場で探すときも、商品名の「RF」「RF-S」を先に確認すると買い間違いを防ぎやすくなります。
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RF・RF-Sレンズを探す
購入前にレンズ名称、対応ボディー、焦点距離を確認してください。
※価格、在庫、販売条件はリンク先で最新情報をご確認ください。
RF-Sはフルサイズにも付く
RF-SはAPS-C向けですが、フルサイズEOS Rにも直接装着できます。
ここはEF-Sとフルサイズ一眼レフの関係から考えると、意外に感じるかもしれません。
フルサイズEOS RへRF-Sを付けると、フルサイズセンサー全体を使うのではなく、中央のAPS-Cサイズ相当の範囲で撮影します。
その結果、35mm判換算では表記焦点距離の約1.6倍相当の画角になります。
例えばRF-S18-45mmなら、APS-C相当では約29~72mm相当の画角として考えられます。
クロップで画素数も変わる
フルサイズEOS RにRF-Sを装着した場合、センサー中央のAPS-C相当部分を使用するため、フルサイズ時と同じ画素数を利用するわけではありません。
つまり、「RF-Sはフルサイズ機にも付く」という事実だけで選んでしまうと、想像していた使い方と違うことがあります。
装着できることと、フルサイズ全域を使えることは別です。
RF-SをフルサイズEOS Rで使う場合は、APS-C相当へのクロップと記録画素数の変化を、使用するカメラの仕様で確認してください。
将来フルサイズEOS Rへ移行する予定があり、フルサイズでも同じ画角を生かしたい場合はRFレンズが候補になります。
一方、APS-C機で小型さや携帯性を優先するならRF-Sも十分検討できます。
RF-S18-150mm F3.5-6.3 IS STMのようなAPS-C向け高倍率ズームは、旅行や日常撮影で交換するレンズを減らしたいときに確認しやすい選択肢です。
EFとEF-Sレンズの違い
EFレンズとEF-Sレンズの違いも、マウントだけではなく対応するセンサーサイズを見ていく必要があります。
EFはフルサイズにも対応する一眼レフ用レンズ、EF-SはAPS-C一眼レフ向けとして開発されたレンズです。
EFはフルサイズにも対応
EFレンズはフルサイズEOS一眼レフと、対応するAPS-C EOS一眼レフの両方で利用できます。
そのためAPS-C一眼レフでEFレンズを使っている人が、フルサイズEOS一眼レフへ移行した場合でも、EFレンズなら基本的に継続して使用できます。
もちろんEOS Rへ移行した場合も、EF-EOS Rを使えばEFレンズを活用できます。
EF-SはAPS-C向け
EF-SはAPS-CサイズのEOS一眼レフ向けに設計された交換レンズです。
APS-C用の小さいイメージサークルと、一眼レフの小型ミラーを踏まえた設計によって、小型化しやすくなっています。
「EF-SはEFより性能が低い」という意味ではありません。
対応する撮像範囲と設計目的が違うだけです。
| 比較 | EF | EF-S |
|---|---|---|
| 主な対象 | フルサイズ・APS-C一眼レフ | APS-C一眼レフ |
| フルサイズ一眼レフ | 使用可能 | 使用不可 |
| APS-C一眼レフ | 使用可能 | 使用可能 |
| フルサイズEOS R | アダプターで使用 | アダプター+クロップ |
| APS-C EOS R | アダプターで使用 | アダプターで使用 |
EF-Sは一眼レフで制限
EF-Sレンズは、フルサイズEOS一眼レフには基本的に装着できません。
EOS 5DシリーズやEOS 6Dシリーズなどのフルサイズ一眼レフで使えるのは、基本的にEFレンズです。
一方、対応するAPS-C一眼レフではEFとEF-Sの両方を利用できます。
なお、古いAPS-C機にはEF-S非対応機種もあるため、かなり以前のEOSボディーを使う場合は個別の対応表を確認してください。
EOS RならEF-Sも使える
ここが一眼レフとEOS Rの大きな違いです。
フルサイズEOS一眼レフでは使えないEF-Sレンズでも、フルサイズEOS RならEF-EOS Rを介して装着できます。
ただし撮影範囲はAPS-C相当にクロップされます。
つまり、「EF-Sはフルサイズで絶対に使えない」と覚えてしまうと正確ではありません。
フルサイズ一眼レフでは非対応、フルサイズEOS Rではアダプターを介してAPS-C相当で利用できる、という違いです。
約1.6倍の意味を知る
RF-SやEF-S、APS-Cボディーを調べていると「1.6倍」という数字が何度も出てきます。
ここで意味を取り違えると、レンズ選びでも画角を想像しにくくなります。
焦点距離は変わらない
APS-Cカメラに50mmレンズを付けても、レンズそのものが80mmへ変化するわけではありません。
50mmレンズの焦点距離は50mmのままです。
APS-Cセンサーではフルサイズより写る範囲が狭いため、35mm判換算で約80mmレンズに相当する画角になるという意味になります。
ですから「焦点距離が1.6倍になる」より、「35mm判換算で約1.6倍相当の画角になる」と覚えるほうが正確です。
画角はこう変わる
| レンズ表記 | APS-Cでの35mm判換算画角 |
|---|---|
| 18mm | 約29mm相当 |
| 24mm | 約38mm相当 |
| 35mm | 約56mm相当 |
| 50mm | 約80mm相当 |
| 85mm | 約136mm相当 |
| 100mm | 約160mm相当 |
| 200mm | 約320mm相当 |
表の数値はキヤノンAPS-Cで用いられる約1.6倍を基準にした目安です。
例えば50mmをEOS R7やEOS R10などで使うと、人物撮影で使われることの多い約80mm相当の画角になります。
反対に広角撮影では、フルサイズの24mmと同じ感覚でAPS-Cの24mmを使うと、想像より狭く感じるかもしれません。
センサーサイズそのものについて確認したい場合は、交換レンズの基礎と合わせて交換レンズの種類・焦点距離・選び方も参考になります。
アダプターが原因ではない
EFレンズをEF-EOS R経由でEOS Rへ付けると「1.6倍になる」と考えてしまうケースがありますが、これは違います。
通常のEF-EOS Rは、EFレンズをRFマウントのEOS Rで利用できるようにするためのアダプターです。
フルサイズ対応EF50mmをフルサイズEOS Rへ付けた場合は、基本的に50mm相当の画角で使えます。
APS-C EOS Rへ付けたときに約80mm相当になるのは、アダプターではなくAPS-Cセンサーを使用するためです。
1.6倍を決めるのは撮像範囲です。
EF-EOS Rを装着したから焦点距離が1.6倍になるわけではありません。
EF-EOS Rの使い方
すでにEFやEF-Sレンズを持っている場合、EOS Rへ移行したからといってすぐにレンズを手放す必要はありません。
純正マウントアダプター EF-EOS Rを利用すれば、多くのEF/EF-SレンズをEOS Rシリーズで生かせます。
AFやISも利用できる
EF-EOS Rは単にレンズを物理的につなぐだけの筒ではありません。
対応するEFレンズでは、オートフォーカス、レンズ内手ブレ補正、カメラの電子ダイヤルによる制御、光学補正など、レンズの機能をほぼそのまま利用できるとキヤノンは案内しています。
そのため「EFレンズをEOS Rへ付けるとマニュアルフォーカス専用になる」という理解は適切ではありません。
ただし、レンズの世代や機種によって使用できない機能があるため、古いEFレンズや特殊な製品では個別確認が必要です。
アダプターにも種類がある
キヤノンでは標準タイプのマウントアダプター EF-EOS Rのほか、コントロールリングを備えたタイプや、ドロップインフィルターに対応したタイプも展開しています。
単純にEFレンズを使いたいだけなら標準タイプが分かりやすいですが、操作性やフィルター運用まで考える場合は別タイプも候補になります。
手持ちのEF・EF-SレンズをEOS Rへ流用するなら、Amazonや楽天市場で購入する場合も「マウントアダプター EF-EOS R」という正確な製品名を確認してください。
全長と重量は増える
EFレンズをEOS Rで使えるのは大きな利点ですが、RFレンズを直接付ける場合とは違い、アダプターの長さと重量が加わります。
小型ボディーに大きなEFズームを組み合わせる場合は、携帯性や前後の重量バランスも見ておきたいところです。
またRFレンズ専用の設計や操作機能をそのまま得られるわけではありません。
「EF-EOS Rを使えばRFレンズと完全に同じになる」のではなく、既存のEF資産をEOS Rでも活用しやすくする仕組みと考えると分かりやすいでしょう。
他社EFレンズは確認が必要
SIGMAやTAMRONなどからもEFマウント用レンズが数多く発売されてきました。
ただし、EFマウント形状だからという理由だけで、あらゆる他社製レンズがEOS RとEF-EOS Rで完全動作すると判断するのは避けたいところです。
他社製レンズはキヤノンの動作保証対象ではないため、レンズメーカー側の対応情報、ファームウェア、ボディーとの組み合わせを確認してください。
◆ユウのワンポイントアドバイス
中古EFレンズをEOS R用に買うなら、レンズ本体だけを見ず「そのレンズがEF-EOS R経由で目的のボディーに対応するか」まで確認したいところです。
特に古い他社レンズは、同じEFマウント表記だけで決めないほうが安心ですよ。
RF-SとEF-Sの違い
RF-SとEF-Sは、どちらもAPS-C向けという共通点があります。
しかし対応するカメラの世代とマウントが違うため、直接付け替えられるレンズではありません。
RF-Sはミラーレス向け
RF-SはAPS-Cセンサーを搭載したEOS Rシリーズ向けです。
RFマウントなのでEOS R7やEOS R10などへ直接取り付けられます。
フルサイズEOS Rへも直接装着できますが、APS-C相当にクロップされます。
EF-Sは一眼レフ向け
EF-SはAPS-C EOS一眼レフ向けです。
EOS Rへ付ける場合にはEF-EOS Rが必要になります。
フルサイズEOS Rで使う場合は、RF-Sと同じようにAPS-C相当の撮影範囲になります。
| 比較 | RF-S | EF-S |
|---|---|---|
| 対象 | APS-C EOS R | APS-C一眼レフ |
| マウント | RF | EF系 |
| APS-C EOS R | 直接装着 | EF-EOS Rが必要 |
| フルサイズEOS R | 直接装着+クロップ | アダプター+クロップ |
| APS-C一眼レフ | 使用不可 | 対応機種で使用可能 |
同じAPS-C向けでも、RF-SとEF-Sでは接続先が異なります。
中古レンズの商品ページで「APS-C用」とだけ書かれている場合は、それだけで自分のEOS Rへ付くと判断せず、RF-SかEF-Sかまで確認してください。
EF-MはEOS Rで使えない
キヤノンにはもう一つ、EOS Mシリーズ用のEF-Mレンズがあります。
RFもEF-Mもミラーレス用なので流用できそうに見えますが、マウント規格は別です。
EF-MとRFは別規格
EF-MレンズはEOS Mシリーズ向けのEF-Mマウントを採用しています。
EOS RシリーズはRFマウントなので、EF-Mレンズを直接装着できません。
さらにキヤノン純正でEF-MレンズをEOS Rへ変換するアダプターも用意されていません。
「キヤノン用」という表示だけでは判断しないでください。
EOS M用のEF-MレンズをEOS R用として買っても使用できません。
EOS MではEFも使える
EOS Mシリーズ側では、マウントアダプター EF-EOS Mを使ってEF/EF-Sレンズを利用できます。
ただしRF/RF-SレンズはEOS Mでは使用できません。
つまりキヤノンには、EFレンズを新しいミラーレスへ流用できる経路が複数ありますが、RFとEF-M同士には直接の互換性がありません。
キヤノン主要互換表
ここまでの関係をカメラ側から見ると、次の表になります。
レンズを購入する前に自分のカメラがどの行に当てはまるかを見ると、必要なアダプターまで判断しやすくなります。
| カメラ | RF | RF-S | EF | EF-S | EF-M |
|---|---|---|---|---|---|
| フルサイズEOS R | ○ | ○※1 | △※2 | △※1※2 | × |
| APS-C EOS R | ○※3 | ○※3 | △※2※3 | △※2※3 | × |
| フルサイズ一眼レフ | × | × | ○ | × | × |
| APS-C一眼レフ | × | × | ○※3 | ○※3 | × |
| EOS M | × | × | △※4 | △※4 | ○ |
※1 フルサイズEOS RではAPS-C相当の撮影範囲になります。
※2 マウントアダプター EF-EOS Rが必要です。
※3 35mm判換算で約1.6倍相当の画角になります。
※4 マウントアダプター EF-EOS Mが必要です。
個別のレンズや特殊なVRレンズ、エクステンダーなどは対応機種が限定される場合があります。
購入前にはカメラとレンズ双方の公式仕様を確認してください。
交換レンズ一覧の見方
Canonの交換レンズ一覧を開くと、RFズーム、RF単焦点、RF-S、EF、EF-Sなど多くの製品が表示されます。
一覧を一つずつ眺めるより、最初に自分のマウントを決めてから焦点距離や用途を見るほうが迷いにくくなります。
最初にRFかEFを見る
EOS Rユーザーが新しくレンズを買うなら、まずRFまたはRF-Sから確認します。
一眼レフユーザーならEFまたはEF-Sです。
EFレンズをEOS Rへ流用したい場合だけ、EF-EOS Rを含めて検討します。
交換レンズの種類そのものが分からない場合は、交換レンズとは何かを解説した記事から読むと、単焦点、ズーム、広角、望遠の違いもつかみやすいでしょう。
レンズ名称を読んでみる
例えば「RF24-105mm F4 L IS USM」という名称なら、先頭のRFでマウント系統を判断できます。
24-105mmは焦点距離、F4は開放F値、LはLレンズ、ISはレンズ内手ブレ補正、USMはAF駆動方式を示しています。
「RF-S18-150mm F3.5-6.3 IS STM」であれば、RF-SなのでAPS-C EOS R向け、18-150mmのズーム域を持ち、ISとSTMを採用したレンズだと読み取れます。
型番を全部覚える必要はありません。
最初のRF・RF-S・EF・EF-Sを見るだけでも互換性の判断はかなり進みます。
STMとUSMは別の情報
STMやUSMはマウント名ではなく、AF駆動に関する表記です。
STMはステッピングモーターを採用した製品に使われ、USMは超音波モーター系のAF駆動を示します。
近年のRFレンズにはVCMと表記された製品もあります。
これらはRFかEFかという互換性とは別の確認項目です。
L表記もマウントではない
名称の「L」はキヤノンのLレンズを示す表記です。
RFだからLレンズ、RF-Sだから入門向けという意味ではありません。
RF/RF-S/EF/EF-Sはマウントや撮像範囲に関係する名称で、Lはレンズシリーズの位置付けです。
複数の記号が一つの商品名に並ぶため、役割を分けて読むと分かりやすくなります。
現行品と旧製品の違い
EFレンズを調べると、公式サイトや中古市場でかなり多くの型番が見つかります。
ここでは「公式ページに掲載されていること」と「現在新品として販売されていること」を同じ意味にしないよう注意してください。
マニュアル掲載は販売中とは限らない
キヤノンの交換レンズ用マニュアルページには、過去に販売されていたEFやEF-Sレンズの説明書も掲載されています。
そのため、公式マニュアルで型番が見つかったからといって、その製品が現在も新品の現行モデルとは限りません。
Canon交換レンズ一覧を見る場合は、製品ページ、オンラインショップ、マニュアル一覧を同じ意味で扱わないことが大切です。
中古EFは修理期間も見る
EFレンズは一眼レフ時代から長期間販売されてきたため、中古市場には非常に多くの世代があります。
古いからすべて修理できないわけではありませんが、すでに修理対応が終了しているモデルもあります。
中古EFレンズをEOS R用に買うなら、外観、カビ、クモリ、AF、絞り、ISだけでなく、メーカーの修理対応状況も確認しておくと安心です。
中古レンズそのものの確認項目は、中古カメラレンズの選び方で詳しく解説しています。
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カメラのキタムラで中古カメラを探す|在庫・状態・保証を比較
中古カメラを選ぶなら、価格だけでなく商品の状態、付属品、保証内容まで確認することが大切です。
カメラのキタムラでは、ミラーレス、一眼レフ、交換レンズなどの中古在庫を探せます。
欲しい機種が決まったら、現在の中古カメラ在庫や商品の状態を確認して比較してみてください。
※中古品は在庫、価格、商品の状態が随時変わります。
リンク先で最新情報をご確認ください。
EOS R用レンズの選び方
互換性が分かったら、最後は自分の使い方に合わせてRF、RF-S、EF、EF-Sのどれを選ぶか考えます。
「使えるかどうか」と「今から買うならどれが合うか」は分けて考えるのがポイントです。
新規購入ならRF系が基本
EOS Rシリーズを使っていて、これから交換レンズを新しくそろえるなら、RFまたはRF-Sから探すのが分かりやすいです。
マウントアダプターが必要なく、EOS Rシステム用として設計されているためです。
フルサイズEOS Rなら基本はRF。
APS-C EOS RではRFとRF-Sの両方が候補になります。
EFを持っているなら流用
すでにEFレンズを複数持っているなら、EOS Rへ移行したからという理由だけで全部買い替える必要はありません。
EF-EOS Rで目的の機能が使えるなら、そのまま活用する方法があります。
特に望遠やマクロなど、すでに用途を満たすEFレンズがある場合は、アダプターを使うことで機材への追加負担を抑えられる場合があります。
そのうえで、携帯性を良くしたい焦点距離や、RFに欲しい製品がある部分だけ入れ替えていく方法も現実的です。
将来フルサイズならRFも検討
現在EOS R7やR10、R50などを使っていて、将来的にフルサイズEOS Rへ移行する可能性があるなら、RFレンズも候補になります。
RFならAPS-Cボディーでも利用でき、フルサイズEOS Rへ移行したあともフルサイズ対応レンズとして使えます。
一方、RF-SもフルサイズEOS Rへ装着できますが、APS-C相当にクロップされます。
そのため、将来のボディー変更まで考える場合は、レンズの大きさや価格だけでなく、フルサイズ移行後の使い方まで想像すると選びやすいでしょう。
◆ユウのワンポイントアドバイス
将来フルサイズへ行くかもしれないからと、最初からすべてRFにする必要もありません。
今のAPS-Cボディーで持ち歩きやすさを優先するならRF-Sには意味があります。
将来の可能性だけで今の撮影を不便にしないことも大切かなと思います。
買い間違いを防ぐ確認順
キヤノン交換レンズの購入で迷ったときは、商品名を見ながら一定の順番で確認すると判断しやすくなります。
メーカー名だけを見て購入しないことが一番大切です。

カメラのマウントを確認
最初に使っているカメラがRFマウント、EFマウント、EF-Mマウントのどれなのか確認します。
EOS RシリーズならRFマウントです。
EOS一眼レフはEF系、EOS MシリーズならEF-Mになります。
レンズ名の先頭を見る
次にレンズ名称のRF、RF-S、EF、EF-S、EF-Mを確認してください。
ここだけでも直接装着できるのか、アダプターが必要なのか、使用できないのかをかなり判断できます。
センサーサイズを見る
APS-C用レンズの場合は、フルサイズボディーでどう扱われるかも確認します。
RF-SとEF-SをフルサイズEOS Rで使うと、APS-C相当の範囲にクロップされます。
同じ焦点距離でも画角が変わるため、「付くかどうか」だけで終わらせないことが大切です。
アダプターの有無を見る
EOS RにEF/EF-Sを付ける場合はEF-EOS Rが必要です。
RF/RF-Sなら不要。
EF-MはEF-EOS Rを使っても装着できません。
この3つを混同しなければ、大きな買い間違いはかなり避けやすくなります。
個別の対応機能を見る
最後にAF、IS、連写、補正、エクステンダーなど、そのレンズ特有の対応条件を確認します。
特殊なVRレンズや古いEFレンズなどでは、使用できるボディーや機能が限定される場合があります。
サードパーティー製レンズもメーカーごとの対応表を確認してください。
レンズやアダプターの対応情報は、カメラのファームウェアや製品仕様によって個別条件が設けられる場合があります。
正確な情報はキヤノンやレンズメーカーの公式サイトをご確認ください。
判断できない組み合わせは、メーカーサポートやカメラ専門店のスタッフなど専門家へ相談してから購入するのが安心です。
よくある質問
最後に、RF・RF-S・EF・EF-Sの互換性で迷いやすい点をQ&A形式で確認します。
キヤノンレンズの互換性に関するよくある質問(FAQ)クリックすると回答が開きます。
Q1. RFレンズとEFレンズは何が違いますか?
A. RFはEOS RシリーズのRFマウント用、EFはEOS一眼レフのEFマウント用です。
どちらもマウント内径は54mmですが別規格なので、EFレンズをEOS Rへ付ける場合はマウントアダプター EF-EOS Rが必要です。
RFレンズはEOS Rへ直接装着できます。
Q2. RF-SレンズはフルサイズEOS Rで使えますか?
A. 使用できます。
RF-SもRFマウントなのでフルサイズEOS Rへ直接装着できます。
ただしフルサイズセンサー全体ではなく、中央のAPS-Cサイズ相当の範囲で撮影するため、画角は35mm判換算で約1.6倍相当になり、使用する記録画素数もフルサイズ撮影時より少なくなります。
Q3. EF-SレンズはEOS Rで使えますか?
A. マウントアダプター EF-EOS Rを使えばEOS Rシリーズで利用できます。
APS-C EOS RではAPS-Cの画角で使用し、フルサイズEOS RではAPS-Cサイズ相当へクロップされます。
フルサイズEOS一眼レフにはEF-Sレンズを直接装着できないため、ここは区別してください。
Q4. EF-EOS Rを使うと焦点距離は1.6倍になりますか?
A. アダプター自体によって1.6倍になるわけではありません。
フルサイズ対応EF50mmをフルサイズEOS Rで使えば基本的に50mm相当の画角です。
APS-C EOS RやEF-SレンズによるAPS-C撮影範囲を使う場合に、35mm判換算で約1.6倍相当の画角になります。
Q5. EF-MレンズをEOS Rへ付けられますか?
A. 付けられません。
EF-MはEOS Mシリーズ用の別マウントで、EOS Rシリーズでは使用できません。
EF-MからRFへ変換するキヤノン純正アダプターも用意されていないため、同じキヤノン製という理由だけで購入しないよう注意してください。
まとめ
キヤノンのRF・RF-S・EF・EF-Sは、名称が似ていても対応するカメラと撮像範囲が異なります。
EOS Rシリーズを基準に考えるなら、複雑に覚える必要はありません。
- RFはEOS R用で直接装着できる
- RF-SもRFマウントでEOS Rへ直接装着できる
- RF-SをフルサイズEOS Rで使うとAPS-C相当にクロップされる
- EFは一眼レフ用でEOS RにはEF-EOS Rが必要
- EF-SもEF-EOS Rを介してEOS Rで利用できる
- EF-SをフルサイズEOS Rで使うとAPS-C相当にクロップされる
- APS-Cでは35mm判換算約1.6倍相当の画角になる
- 1.6倍になるのは焦点距離そのものではなく画角
- EF-MはEOS Rでは使用できない
- RFレンズをEF一眼レフへ変換する純正互換性はない
EOS RはRF系を基本に
これからEOS Rシリーズ用の交換レンズを選ぶなら、RF・RF-Sを基本に考えるのが最も分かりやすいです。
すでにEF・EF-Sレンズを持っているなら、EF-EOS Rを使って既存のレンズ資産を生かす方法があります。
一方、EF-MはEOS Rへ流用できません。
「キヤノン用なら使える」ではなく、「自分のボディーのマウントとレンズ規格が合うか」を確認することが、買い間違いを防ぐ一番大切なポイントです。
RF、RF-S、EF、EF-Sの違いが分かったら、次は撮りたい被写体に合わせて焦点距離やF値、サイズ、重さを比較してみてください。
その順番で選べば、型番の多いキヤノン交換レンズでも、自分に必要な一本をかなり見つけやすくなります。