こんにちは、カメラギアセレクト管理人のユウです。
OM-5やOM-5 Mark IIは、ボディーが小さく、手ぶれ補正や防塵防滴にも対応しているため、できるだけ荷物を増やしたくない旅行や登山と相性のよいカメラです。
ただ、交換レンズまで大きく重くしてしまうと、せっかくのOM-5らしい携帯性が薄れてしまいます。
旅行なら広角から望遠まで1本で撮れる便利さ、登山なら重量と防塵防滴、夜景ならF値の明るさというように、撮影する場面から必要な性能を絞ることが大切です。
この記事では、OM-5とOM-5 Mark IIで使えるM.ZUIKO DIGITALレンズの中から、旅行・登山で検討しやすい軽量ズームや単焦点を比較します。

記事のポイント
- OM-5とOM-5 Mark IIで使える交換レンズ
- 旅行や登山に合う軽量レンズの違い
- 12-45mmと14-150mmの選び分け
- 防塵防滴や手ぶれ補正の注意点
OM-5のレンズ選び方
OM-5用の交換レンズでは、レンズ単体の性能だけを見るより、ボディーを含めた重量、35mm判換算の画角、防塵防滴、レンズ交換の回数まで一緒に考えると選びやすくなります。
マウントは共通
OM-5とOM-5 Mark IIは、どちらもマイクロフォーサーズマウントを採用しています。
Mark IIになったからレンズ規格が変わったわけではありません。
初代OM-5で使っていたマイクロフォーサーズ用M.ZUIKO DIGITALレンズは、基本的にOM-5 Mark IIでも使用できます。
交換レンズを探すときは、「OM-5専用」「Mark II専用」という分け方ではなく、まずマイクロフォーサーズ用かどうかを確認してください。
名称が似ている「フォーサーズ」は旧規格で、マイクロフォーサーズとはマウントそのものが異なります。
中古レンズを探す場合は、ここを混同しないことが大切です。
OM SYSTEMのM.ZUIKO DIGITALだけでなく、マイクロフォーサーズ規格に対応した他社レンズにもOM-5へ装着できる製品があります。
ただし、手ぶれ補正の連携や防塵防滴などは組み合わせごとに確認してください。
軽さは本体込みで比較
初代OM-5はバッテリーとメモリーカードを含めて約414gです。
OM-5 Mark IIは約418gなので、両モデルの重量差は約4gしかありません。
そのため、OM-5とOM-5 Mark IIで旅行用レンズの選び方を大きく変える必要はないでしょう。
それよりも交換レンズ側で100g、200gと差が付くほうが、バッグ全体の重量には大きく影響します。
例えばM.ZUIKO DIGITAL ED 12-45mm F4.0 PROは約254gなので、初代OM-5との組み合わせは約668g、OM-5 Mark IIでは約672gです。
一方、M.ZUIKO DIGITAL ED 14-150mm F4.0-5.6 IIは約285gで、初代OM-5なら約699g、Mark IIなら約703gになります。
わずか31gのレンズ重量差で、望遠側が90mm相当から300mm相当まで伸びるわけです。
旅行ではこのようにレンズ単体の軽さではなく、何mm相当までを何gで持ち歩けるかを見ると違いが分かりやすくなります。
防塵防滴はレンズで変わる
登山で特に気を付けたいのが防塵防滴です。
OM-5とOM-5 Mark IIのボディーはIP53に対応していますが、本体がIP53だから、どの交換レンズを装着してもシステム全体がIP53になるわけではありません。
IP53に対応するレンズを組み合わせた場合はIP53として扱えますが、IPX1レンズを装着するとシステムとしての防滴性能はIPX1になります。
例えば12-45mm F4 PROや14-150mm IIは、防塵防滴に配慮されたレンズですが防滴等級はIPX1です。
8-25mm F4 PRO、12-40mm F2.8 PRO II、40-150mm F4 PROなどはIP53に対応します。
防塵防滴は完全防水を意味しません。
雨の強さ、使用状態、経年変化などによって条件も変わります。
悪天候で使用する場合はカメラ・レンズそれぞれのメーカー仕様を確認してください。
旅行は広角端を確認
旅行用ズームでは望遠側の数字へ目が行きがちですが、先に見たいのは広角端です。
マイクロフォーサーズでは、35mm判換算の画角がおおむね焦点距離の2倍に相当します。
12mmなら24mm相当、14mmなら28mm相当、45mmなら90mm相当、150mmなら300mm相当という考え方です。
なお、レンズそのものの焦点距離が2倍になるわけではありません。
12mmレンズは12mmのままで、写る範囲が35mm判カメラの24mm相当に近くなります。
24mm相当なら山頂の風景、寺社、建築物、室内などを広めに撮れます。
28mm相当でも一般的な旅行には使いやすいですが、「あと少し広く撮りたい」と感じる場面は24mm相当のほうが減らしやすいでしょう。
旅行登山向けレンズ比較
OM-5系と組み合わせやすい代表的なM.ZUIKO DIGITALレンズを、35mm判換算の画角、重量、防塵防滴、用途で比較します。
重量はメーカー公称値を基準にした目安です。
| レンズ | 35mm判換算 | 重量 | 防塵防滴 | 向く用途 |
|---|---|---|---|---|
| 12-45mm F4 PRO | 24-90mm相当 | 約254g | IPX1・防塵 | 旅行・登山全般 |
| 14-150mm II | 28-300mm相当 | 約285g | IPX1・防塵 | 旅行1本運用 |
| 9-18mm II | 18-36mm相当 | 約154g | 非対応 | 軽量な広角撮影 |
| 17mm F1.8 II | 34mm相当 | 約112g | IPX1・防塵 | 街歩き・夜景 |
| 40-150mm F4 PRO | 80-300mm相当 | 約382g | IP53 | 山岳望遠 |
| 8-25mm F4 PRO | 16-50mm相当 | 約411g | IP53 | 山岳風景 |
| 12-40mm F2.8 PRO II | 24-80mm相当 | 約382g | IP53 | 暗所・風景 |
| 12-100mm F4 IS PRO | 24-200mm相当 | 約561g | IP53相当 | 高倍率・手ぶれ補正 |
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12-45mm F4 PRO
M.ZUIKO DIGITAL ED 12-45mm F4.0 PROは、OM-5の小型さを残しながら、風景から日常撮影まで広く対応しやすい標準ズームです。
焦点距離は12-45mmで、35mm判換算では24-90mm相当。
重量は約254gとPROシリーズとしては軽く、OM-5との組み合わせでも約668gに収まります。
24mm相当から始まるため、山頂の風景や街並み、建物、室内を広めに写しやすく、望遠側の90mm相当では人物や風景の一部分を切り取れます。
開放F値はズーム全域でF4固定です。
望遠側へズームしてもF5.6などへ変化しないので、露出を把握しやすいのも使いやすいところ。
さらに広角側では最短撮影距離0.12m、35mm判換算最大撮影倍率0.5倍相当まで対応します。
旅行中の料理や小物、登山中の花などを撮るときにも便利です。
防滴性能はIPX1なので、IP53対応のPROレンズと同じだと思わないようにしてください。
◆ユウのワンポイントアドバイス
旅行や登山で「何を撮るかまだ決まっていない」という段階なら、24mm相当から使える12-45mm F4 PROは基準にしやすい1本です。
300mm相当の望遠より、まず広角側と軽さを取りたい人に合わせやすいですね。
14-150mm II
M.ZUIKO DIGITAL ED 14-150mm F4.0-5.6 IIは、旅行でレンズ交換をできるだけ減らしたい人に合わせやすい高倍率ズームです。
焦点距離は14-150mmで、35mm判換算28-300mm相当。
風景や街歩きで使う広角から、遠くの山、動物、建物を引き寄せる望遠まで1本で撮れます。
これだけ広い焦点距離をカバーしながら、重量は約285g。
OM-5と組み合わせても約699gなので、標準ズームと望遠ズームを2本持つ構成に比べて荷物を減らしやすくなります。
旅行では、広い景色を撮った数分後に遠くの塔を撮り、そのあと料理や人物を撮ることがあります。
そのたびにレンズ交換をしなくて済むのが高倍率ズームのよさです。
ただし広角端は28mm相当なので、12-45mm F4 PROの24mm相当より写る範囲は狭くなります。
また、開放F値はF4-5.6です。
望遠側ではF5.6になるため、暗い時間帯や室内ではF4固定ズームや明るい単焦点との違いが出てきます。
12-45mmと14-150mmで迷ったら、24mm相当の広角を取るか、300mm相当まで1本で撮れる便利さを取るかで考えると分かりやすいです。

9-18mm II
M.ZUIKO DIGITAL ED 9-18mm F4.0-5.6 IIは、できるだけ軽く超広角を持ち歩きたいときに魅力があるレンズです。
焦点距離は9-18mmで、35mm判換算18-36mm相当。
重量は約154gに抑えられています。
OM-5との組み合わせでも約568gなので、「山岳風景のために超広角を追加したいけれど、重量は増やしたくない」という場面に合わせやすいでしょう。
18mm相当まで広がると、24mm相当では収まりにくい大きな山並み、稜線、狭い室内、建築物などを写しやすくなります。
手前の岩や花を大きく入れ、奥に山を配置するような超広角らしい構図にも使えます。
ただし、このレンズは防塵防滴非対応です。
OM-5本体のIP53を生かすことを優先する登山では大きな注意点になります。
軽量な超広角が欲しいのか、悪天候への対応まで欲しいのかで8-25mm F4 PROと比べてください。
17mm F1.8 II
M.ZUIKO DIGITAL 17mm F1.8 IIは、ズームレンズに追加する小型単焦点として検討しやすい1本です。
焦点距離17mmは35mm判換算34mm相当。
街歩き、人物を含めた旅行スナップ、食事、山小屋など、目の前の雰囲気を自然に残したい場面に使いやすい画角です。
重量は約112gしかありません。
OM-5と組み合わせても約526g、OM-5 Mark IIでも約530gなので、F1.8の明るさを追加してもシステムをかなり軽く保てます。
F1.8まで開けられるため、F4ズームより多くの光を取り込めます。
夕方の街歩き、室内、山小屋、人物など、光が少ない条件で役立つでしょう。
II型ではIPX1相当の防滴性能と防塵に配慮した設計になっている点も、旧17mm F1.8と見分けたいところです。
ただしズームはできません。
旅行用のメインレンズというより、12-45mmや14-150mmへ明るさを追加する2本目として考えると役割がはっきりします。
40-150mm F4 PRO
M.ZUIKO DIGITAL ED 40-150mm F4.0 PROは、登山で望遠撮影をしっかり行いたいときの候補です。
35mm判換算80-300mm相当をカバーし、開放F値はズーム全域F4。
重量は約382gです。
遠くの山頂、稜線、山肌、樹木、野生動物などを切り取るときに300mm相当まで使えます。
14-150mm IIも望遠端は300mm相当ですが、40-150mm F4 PROは望遠専用としてF4固定、IP53対応という違いがあります。
12-45mm F4 PROと組み合わせると、24-90mm相当と80-300mm相当を2本でカバー可能です。
初代OM-5を含めた3点の重量は約1,050g。
Mark IIでは約1,054gです。
14-150mm IIを1本使うより重くなりますが、24mm相当の広角、F4固定の標準・望遠という構成を作れます。
8-25mm F4 PRO
M.ZUIKO DIGITAL ED 8-25mm F4.0 PROは、本格的な山岳風景で超広角と防塵防滴を両立したい人向けです。
焦点距離は8-25mmで、35mm判換算16-50mm相当。
16mm相当の超広角から50mm相当の標準画角まで1本で使えます。
9-18mm IIが18-36mm相当なので、8-25mmはさらに広角から始まり、望遠側も50mm相当まで伸びます。
超広角専用というより、山岳風景を撮りながら標準的なスナップまでこなせるズームです。
IP53に対応するため、OM-5やOM-5 Mark IIと組み合わせたときも、耐候性を重視したシステムを作りやすくなります。
一方、重量は約411g。
154gの9-18mm IIと比べると257g重くなります。
軽量な超広角なら9-18mm II、防塵防滴と16-50mm相当の範囲まで求めるなら8-25mm F4 PROという比較が分かりやすいでしょう。
12-40mm F2.8 PRO II
M.ZUIKO DIGITAL ED 12-40mm F2.8 PRO IIは、標準ズームでも明るさとIP53を重視したい場合に比較したいレンズです。
35mm判換算24-80mm相当、F2.8固定、重量約382g。
12-45mm F4 PROより約128g重くなりますが、開放F値がF2.8になり、防塵防滴性能もIP53です。
森林の中、夕暮れ、屋内など光量が少ない状況ではF2.8を利用できます。
人物撮影で背景をぼかしたい場合にも、F4ズームより自由度が上がります。
最短撮影距離は0.2mで、35mm判換算最大撮影倍率0.6倍相当まで寄れる点も特徴です。
旅行や日帰り登山で軽さを優先するなら12-45mm F4 PROのほうが携帯しやすく、F2.8とIP53を優先するなら12-40mm F2.8 PRO IIが候補になります。
12-100mm F4 IS PRO
M.ZUIKO DIGITAL ED 12-100mm F4.0 IS PROは、軽量レンズという括りでは少し重めですが、旅行・登山用OM-5では外せない比較対象です。
35mm判換算24-200mm相当をF4固定でカバーし、重量は約561g。
14-150mm IIより重いものの、24mm相当から始まり、IP53相当の防塵防滴、レンズ内手ぶれ補正を備えています。
OM-5系では対応レンズとボディーの補正を組み合わせる5軸シンクロISも利用できます。
初代OM-5との合計重量は約975g、Mark IIなら約979gです。
「軽さを最優先する高倍率ズーム」というより、レンズ交換を減らしながら24-200mm相当、F4固定、耐候性、手ぶれ補正をまとめて持ち歩きたい人に合う性格です。
用途別のおすすめ構成
おすすめレンズは1本に決められるものではありません。
旅行で何を撮るか、登山でどの程度の重量を許容できるかを決めると、自分に必要な構成が見えてきます。
旅行を1本で済ませる
観光旅行でレンズ交換を減らしたいなら、14-150mm IIの28-300mm相当が便利です。
広角の街並みから人物、料理、離れた建物、動物まで1本で対応できるため、移動しながら撮影する旅行では交換レンズを選び直す時間を減らせます。
ただし、建築物や風景を広く撮ることが多いなら24mm相当から始まる12-45mm F4 PROのほうが扱いやすい場合があります。
300mm相当をどれだけ使うかが分かれ目です。
望遠撮影がほとんどない旅行なら、使わない焦点距離のために14-150mmを選ぶ必要はありません。
反対に「旅行先でレンズ交換をしたくない」が最優先なら14-150mmの価値が大きくなります。
登山で軽さを優先
登山ではレンズ単体の数十gだけでなく、水、食料、防寒着、雨具、三脚などを含めた荷物全体で考える必要があります。
標準域だけで足りるなら、12-45mm F4 PROとOM-5の約668gという組み合わせは扱いやすい構成です。
望遠まで必要なら14-150mm IIでも約699gなので、約31gの増加で300mm相当まで伸ばせます。
この数字だけを見ると14-150mm IIが魅力的ですが、広角端は28mm相当です。
登山道、山頂、谷、森林などを広く写したいなら、24mm相当から使える12-45mmのほうが便利に感じる可能性があります。

◆ユウのワンポイントアドバイス
登山では「一番軽いレンズ」を選ぶより、必要な画角を最少本数で持つほうが結果的に荷物を減らせます。
超軽量レンズを3本持つより、高倍率ズーム1本のほうが軽くなるケースもあります。
山岳風景を広角で撮る
山岳風景で24mm相当より広い画角が欲しいなら、9-18mm IIと8-25mm F4 PROが比較対象です。
9-18mm IIは18-36mm相当で約154g。
8-25mm F4 PROは16-50mm相当で約411gです。
重量だけなら9-18mm IIが圧倒的に軽いですが、防塵防滴非対応という違いがあります。
8-25mm F4 PROはIP53で、広角端も16mm相当。
望遠側も50mm相当なので、超広角撮影を終えたあと、そのまま通常のスナップへ移りやすくなります。
好天中心で軽さを最優先するのか、天候変化を想定した装備を優先するのか。
登山ではこの違いまで含めて考えたいところです。
望遠を追加する
すでに12-45mm F4 PROを持っていて、「もっと遠くの山や動物を撮りたい」と感じたら、40-150mm F4 PROを追加する方法があります。
35mm判換算80-300mm相当まで伸びるため、標準ズームでは小さくしか写せなかった遠景を引き寄せられます。
12-45mmと40-150mmなら、24-300mm相当を2本でカバーできます。
ただし、OM-5と2本のレンズを合わせると約1,050gになるため、14-150mm IIの1本運用より重量は増えます。
「300mmまで撮れればいい」というだけなら14-150mm IIが軽く、「標準も望遠もF4固定にしたい」「望遠側をIP53で使いたい」なら40-150mm F4 PROを追加する意味があります。
夜景や人物を撮る
日中はズームレンズで十分でも、夜になるとF4やF5.6ではISO感度が上がりやすくなります。
そこで役立つのが17mm F1.8 IIや20mm F1.4 PROのような明るい単焦点です。
17mm F1.8 IIなら34mm相当で約112gなので、バッグへ追加しても重量増加を小さく抑えられます。
20mm F1.4 PROは40mm相当で約247g。
17mmより重いもののF1.4まで開けられます。
旅行・登山用として最初から明るい単焦点だけに絞るより、昼は軽量ズーム、夕方以降や人物撮影だけ単焦点へ交換する方法のほうが撮影範囲を広げやすいでしょう。

OM-5 Mark IIとの違い
OM-5 Mark IIの交換レンズを探している人は、初代OM-5向けの記事や商品情報をそのまま参考にできるのか気になるところでしょう。
レンズ選びという点では、大きく考え方を変える必要はありません。
レンズ互換性は同じ
初代OM-5とOM-5 Mark IIは、どちらもマイクロフォーサーズマウントです。
そのためM.ZUIKO DIGITALのマイクロフォーサーズ用交換レンズは、基本的に両モデルで使用できます。
Mark II専用レンズを探す必要はありません。
カメラを初代OM-5からMark IIへ買い替える場合も、対応するM.ZUIKO DIGITALレンズをそのまま引き継げることが大きな利点です。
重量差はほぼない
初代OM-5はバッテリーとメモリーカード込みで約414g、OM-5 Mark IIは約418gです。
差は約4g。
例えば12-45mm F4 PROを装着すると、初代が約668g、Mark IIが約672gになります。
14-150mm IIなら初代が約699g、Mark IIが約703gです。
この程度の差なら、Mark IIだから軽いレンズを選び直すというより、どちらも同じ基準で焦点距離や防塵防滴を選んで問題ないでしょう。
手ぶれ補正の考え方
OM-5系はボディー内5軸手ぶれ補正を搭載しています。
そのため12-45mm F4 PROや17mm F1.8 IIのようにレンズ内ISを持たない交換レンズでも、カメラ側の手ぶれ補正を利用できます。
「レンズに手ぶれ補正がないからOM-5では補正できない」という意味ではありません。
さらに12-100mm F4 IS PROなど対応するM.ZUIKO ISレンズでは、レンズとボディーを協調させる5軸シンクロISを利用できます。
三脚を使いにくい旅行や登山では心強い機能ですが、手ぶれ補正があるからどんなシャッタースピードでも止まるわけではありません。
被写体が動いている場合の被写体ブレは別に考える必要があります。
レンズ購入前の注意点
OM-5用レンズは製品名だけで決めず、マウント、画角、防塵防滴、必要な機能まで確認してから購入することが大切です。
焦点距離は2倍換算
マイクロフォーサーズでは、35mm判換算の画角がおおむね実焦点距離の2倍になります。
| 実焦点距離 | 35mm判換算 | 用途の目安 |
|---|---|---|
| 8mm | 16mm相当 | 超広角風景 |
| 9mm | 18mm相当 | 山岳・建築 |
| 12mm | 24mm相当 | 風景・旅行 |
| 17mm | 34mm相当 | スナップ |
| 25mm | 50mm相当 | 標準・人物 |
| 45mm | 90mm相当 | 人物・中望遠 |
| 150mm | 300mm相当 | 山岳・動物 |
特に旅行用ズームを比較するときは、製品名の「12-45mm」「14-150mm」だけを見るより、「24-90mm相当」「28-300mm相当」と換算して考えたほうが撮れる範囲をイメージしやすくなります。
Panasonicレンズ
OM-5はマイクロフォーサーズ規格なので、Panasonic LUMIX GやLEICA DGなどにも装着可能なマイクロフォーサーズ用レンズがあります。
メーカーをまたいでレンズを選べるのは、マイクロフォーサーズの特徴のひとつです。
ただし、同じマウントだからメーカー独自機能まですべて共通になるとは限りません。
レンズ内手ぶれ補正との連携、操作機能、カメラ内補正、防塵防滴などは、使用したいボディーとレンズの組み合わせで確認してください。
特に登山で防塵防滴を重視する場合は、「マイクロフォーサーズだから装着できる」という互換性と、「その組み合わせでどの防塵防滴性能が確保されるか」を分けて考える必要があります。
旧フォーサーズに注意
中古市場では、OLYMPUSの古いZUIKO DIGITALレンズも見つかります。
ここで注意したいのが、旧フォーサーズとマイクロフォーサーズは別マウントということです。
旧フォーサーズレンズをOM-5へ直接装着することはできず、対応するアダプターが必要になります。
さらにレンズの世代によってAFや動画撮影などに制限が出る可能性もあります。
現在OM-5用として新しく交換レンズをそろえるなら、特別な目的がない限りマイクロフォーサーズ用レンズから探すほうが分かりやすいでしょう。
レンズ交換を減らす
登山では、レンズ交換の回数も意外と重要です。
風が強い場所や雨が降り始めた状況で頻繁にレンズを外せば、そのたびに撮影を止める必要があります。
砂ぼこりや水滴が気になる場所では、交換回数を減らせる高倍率ズームにも意味があります。
14-150mm IIなら28-300mm相当を約285gでカバーできるので、標準ズームと望遠ズームを持ち替える必要がありません。
逆に風景撮影が中心で望遠をほとんど使わないなら、12-45mm F4 PROだけにするほうがシンプルです。
使うか分からないレンズを「念のため」で何本も持つより、撮影目的から必要な画角を決めたほうがOM-5の小型軽量という長所を生かせます。
◆ユウのワンポイントアドバイス
買う前に迷いが大きいレンズは、数日使ってから決める方法もあります。
特に12-45mmと14-150mmのように用途が違う2本は、実際の旅行で「24mm相当が必要か」「300mm相当をどれだけ使うか」が分かると選びやすくなります。
OM-5交換レンズのFAQ
OM-5とOM-5 Mark IIの交換レンズについて、購入前に疑問になりやすいポイントをまとめます。
OM-5の交換レンズに関するよくある質問(FAQ)タップすると回答が開きます。
Q1. OM-5とOM-5 Mark IIのレンズは同じですか?
A. はい。
どちらもマイクロフォーサーズマウントなので、対応するM.ZUIKO DIGITALレンズを基本的に共通して使用できます。
Mark II専用の交換レンズを用意する必要はありません。
Q2. 旅行なら12-45mmと14-150mmのどちらが使いやすいですか?
A. 広い風景や建築物を重視するなら24mm相当から使える12-45mm F4 PRO、レンズ交換を減らして望遠300mm相当まで1本で撮りたいなら14-150mm IIが選びやすいです。
どちらが適するかは、24mm相当の広角と300mm相当の望遠のどちらを使う頻度が高いかで変わります。
Q3. OM-5にPanasonicのレンズは使えますか?
A. Panasonic製でもマイクロフォーサーズ規格に対応するレンズにはOM-5で使用できる製品があります。
ただし、手ぶれ補正の協調動作、操作機能、防塵防滴などがOM SYSTEM純正レンズと同じとは限りません。
購入前に各メーカーの対応情報を確認してください。
Q4. レンズに手ぶれ補正がなくても大丈夫ですか?
A. OM-5とOM-5 Mark IIにはボディー内5軸手ぶれ補正があるため、レンズ側にISがない12-45mm F4 PROや17mm F1.8 IIなどでもボディー側の補正を利用できます。
ただし、レンズとボディーを協調させる5軸シンクロISは対応するM.ZUIKO ISレンズとの組み合わせが必要です。
Q5. 登山では防塵防滴レンズを選ぶべきですか?
A. 天候が変わりやすい登山では防塵防滴対応レンズを選ぶ意味があります。
ただしOM-5本体がIP53でも、IPX1レンズを装着すればシステム全体をIP53として扱うことはできません。
使用するレンズの防滴等級まで確認してください。
また、防塵防滴は完全防水ではありません。
OM-5レンズのまとめ
OM-5とOM-5 Mark IIはどちらもマイクロフォーサーズマウントなので、交換レンズの選び方は基本的に共通です。
旅行・登山用として最初に比べたいのは、12-45mm F4 PROと14-150mm IIです。
12-45mm F4 PROは24-90mm相当、約254g。
広角24mm相当から使え、近接撮影にも対応しやすいため、風景や街歩きを中心に軽くまとめたい場合に使いやすいでしょう。
14-150mm IIは28-300mm相当、約285g。
31gほど重くなるだけで300mm相当まで伸びるので、旅行でレンズ交換を減らしたい人には大きなメリットがあります。
山岳風景でもっと広角が必要なら、軽さを取る9-18mm IIと、IP53や16-50mm相当の範囲を取る8-25mm F4 PROを比較してください。
望遠を本格的に追加するなら40-150mm F4 PRO。
暗い場所や人物撮影を補いたいなら112gの17mm F1.8 IIを加える構成も魅力があります。
OM-5系では「高性能なレンズを何本も持つ」より、「昼間の大半を撮れるズーム1本+必要な場合だけ単焦点」という構成のほうが、小型軽量というボディーのよさを残しやすくなります。
登山では単純なレンズ重量だけでなく、ボディー込みの重量、焦点距離、防塵防滴等級、レンズ交換回数まで一緒に見てください。
製品仕様や対応機能は変更される可能性もあるため、購入前の正確な情報はOM SYSTEMなどメーカー公式サイトをご確認ください。
組み合わせや使用条件の判断に迷う場合は、販売店スタッフなど機材に詳しい専門家へ相談すると安心です。