こんにちは、カメラギアセレクト管理人のユウです。
PENTAX 67を中古で探していると、5万円前後の個体がある一方、20万円近い67や40万円を超える67IIまで並んでいて、「同じ67系なのに、なぜここまで違うのか」と感じるかもしれません。
さらに厄介なのが、ASAHI PENTAX 6×7、PENTAX 67、PENTAX 67IIに加えて、TTLファインダー、AEペンタプリズムファインダー、105mm F2.4、木製グリップなどが組み合わされて販売されていることです。
このシリーズは、モデル名だけで中古相場を判断すると見誤りやすいカメラです。
私がこの記事で特に重視するのは、価格だけでなく「どの世代で、何が付属し、どこまで動作確認されているのか」を同じ条件で比べることです。
2026年9月23日時点で確認できる中古成約例や専門店の販売価格、メーカー公式仕様をもとに、6×7・67・67IIの価格差と中古選びのポイントを順番に見ていきます。

記事のポイント
- PENTAX 6×7・67・67IIの中古相場
- TTLやAEファインダーで価格が変わる理由
- 中古購入前に確認したい故障と状態
- 購入価格と買取価格を比べるときの注意点
PENTAX 67の中古相場
PENTAX 67の中古価格を見るときは、ひとつの平均価格を基準にするより、6×7、67、67IIを分けて考えるほうが分かりやすいです。
さらに、オークションの成約価格と中古専門店の販売価格にも差があります。
2026年の相場目安
2026年9月23日時点で確認できる中古取引をもとにすると、おおよその価格帯は次のように考えられます。
| モデル | 中古価格の目安 | 主な条件 |
|---|---|---|
| ASAHI PENTAX 6×7 | 約3万~6万円 | 実用品・TTL付きなど |
| 6×7ミラーアップ型 | 約4万~8万円前後 | 動作品・後期系 |
| PENTAX 67 | 約5万~12万円前後 | 状態やTTLで変動 |
| 67+グリップなど | 約10万~16万円前後 | 美品・付属品あり |
| PENTAX 67II | 約22万~37万円前後 | AEファインダー付き中心 |
| 67II美品・整備済 | 約30万~40万円前後 | グリップや付属品で上昇 |
ここで挙げた金額はメーカーが示している価格ではなく、あくまで2026年に確認できる市場の一例です。
中古品は1台ごとに状態が違うため、価格帯は固定された定価ではなく、その時点の目安として見てください。
6×7の中古価格
ASAHI PENTAX 6×7は、67シリーズの中では比較的低い予算から探しやすいモデルです。
実際の成約例では、TTLファインダー付きの動作品が4万円台から5万円前後で取引されたケースがあります。
一方で、ミラーアップ機構を備えた後期系、外観の良い個体、木製グリップ付き、整備歴の分かる個体になると10万円を超えることもあります。
つまり、6×7だから必ず安いわけではありません。
初期型か後期型か、ミラーアップ機構があるか、TTLファインダーが正常かといった違いが値段に反映されます。
中古商品では「PENTAX 6×7」「PENTAX 67」「バケペン」といった名称が混在している場合があります。
商品タイトルだけでは世代を決めず、ボディ表記や写真、ファインダー構成まで確認するのが安全です。
PENTAX 67の価格
PENTAX 67は、個人売買やオークションでは約5万~13万円前後の実用品が確認できます。
実際の成約例には、TTL付きで49,980円、70,500円、後期の動作確認品で117,372円、木製グリップ付きの美品で157,000円といった価格があります。
専門店になると販売価格は高くなりやすく、アイレベルで約9万円、TTL付きの状態良好品では12万~20万円近い個体まで見られます。
この差だけを見ると専門店が割高に感じるかもしれません。
ただし、中古店では状態確認、返品条件、店舗独自の保証などが付く場合があるため、個人売買と単純に価格だけを比較するのは難しいところです。
中古品全般の見方は、中古カメラの選び方と購入前のチェック項目でも詳しくまとめています。
67IIの中古価格
PENTAX 67IIになると、相場は大きく上がります。
2026年に確認できるAEファインダー付きの成約例では、218,800円、253,563円、273,801円、299,800円、325,800円、346,001円などがあります。
整備済み美品や木製グリップ付きでは37万円前後まで上がった例もあります。
別の直近市場データでは、67IIの成約中央値が34万円台となる期間も確認されており、30万円台前半から半ばがひとつの中心価格帯になっています。
ただし、取引件数自体が多いカメラではありません。
数件の成約だけで「現在の適正価格は34万円」と決めてしまうのではなく、同じファインダー構成、同程度の状態、同じ付属品で比べる必要があります。
相場を見るときの注意点
PENTAX 67では、オークションサイトに表示される「平均価格」をそのまま中古ボディの相場として使えない場合があります。
理由は、検索結果に本体以外の商品が大量に混ざるからです。
平均価格だけでは判断しない
「PENTAX 67II AE」の終了履歴では、平均31万円台となる集計例があります。
ところが、この中にはAEペンタプリズムファインダー単体、グリップ、レンズセットなども含まれています。
実際、8万円台で取引された商品があっても、それが67II本体とは限りません。
そのため、相場を見るときは「67II本体+AEペンタプリズムファインダー」のように構成を揃えることが大切です。
◆ユウのワンポイントアドバイス
中古相場を見るときは「いくらだったか」だけでなく、「その値段に何が含まれていたか」を見てください。
レンズやグリップ込みの15万円と、ボディだけの15万円では意味がまったく違います。
専門店と個人売買の違い
専門店価格とオークション価格にも違いがあります。
たとえばPENTAX 67なら、個人売買では5万~13万円前後の成約例がある一方、専門店では9万~20万円前後の販売例があります。
67IIでは個人売買で30万~36万円程度が中心になる場面でも、専門店では35万~50万円前後まで見られます。
ここで見るべきなのは価格差だけではありません。
中古専門店では、状態ランク、付属品、保証、返品条件などを確認できることがあります。

メーカー修理が終了している67シリーズでは、この差が新品や現行デジタルカメラ以上に意味を持ちます。
中古カメラ専門店の在庫と保証条件を比較するときは、表示価格と一緒に動作確認内容まで読んでください。
購入場所ごとの違いについては、中古カメラを買える店舗と通販サイトの比較も参考になります。
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カメラのキタムラで中古カメラを探す|在庫・状態・保証を比較
中古カメラを選ぶなら、価格だけでなく商品の状態、付属品、保証内容まで確認することが大切です。
カメラのキタムラでは、ミラーレス、一眼レフ、交換レンズなどの中古在庫を探せます。
欲しい機種が決まったら、現在の中古カメラ在庫や商品の状態を確認して比較してみてください。
※中古品は在庫、価格、商品の状態が随時変わります。
リンク先で最新情報をご確認ください。
価格が変わる主な条件
同じPENTAX 67でも、数万円単位で値段が違うのは珍しくありません。
相場を左右しやすい条件を知っておくと、「高すぎる」「安すぎる」を判断しやすくなります。
TTLファインダーの状態
6×7やPENTAX 67では、TTLペンタプリズムファインダーを使うことで露出計を利用できます。
そのため、アイレベルファインダーだけの個体と、TTLファインダー付きで露出計が正常な個体では中古価格が変わることがあります。
ただ、露出計の針が動くだけでは十分とは言えません。
実際に示す露出値が大きくずれていないか、絞り連動が正しく行われているかまで見たいところです。
なお、PENTAX 67のTTLペンタプリズムは装着方法にも注意があります。
メーカー説明書では、TTLペンタプリズムを取り付ける際はいったんレンズを外して装着するよう案内されています。
レンズを付けたままファインダーを装着すると、絞り連動部が正しくかみ合わず、露出計が正常に動かない場合があります。
67IIはAEファインダーが重要
PENTAX 67IIでは、どのファインダーが付いているかがさらに重要になります。
67IIにはAEペンタプリズムファインダー、通常のペンタプリズムファインダー、折りたたみピントフード、固定ピントフードがあります。
このうちAEペンタプリズムファインダー67IIを装着すると、絞り優先AEを利用できます。
メーカー公式仕様では、1/1000秒から30秒まで電子シャッターを無段階制御し、6分割測光、中央重点測光、スポット測光を切り替えられます。
詳しい製品仕様は、RICOH IMAGING「PENTAX 67II」公式製品情報で確認できます。
「67II ボディ」とだけ書かれている商品では、AEファインダーが含まれているのか必ず確認してください。
旧67用TTLペンタプリズムは67IIに装着できません。
通常の67用ペンタプリズムや一部のピントフードには互換性がありますが、TTLペンタプリズムだけを別に買って67IIでAE撮影することはできないので注意してください。
105mm F2.4の有無
PENTAX 67シリーズの中古では、smc PENTAX 67 105mm F2.4とのセットもよく見かけます。
公式仕様では105mm F2.4は5群6枚、最短撮影距離1m、重量590gの標準レンズです。
近年の中古成約では、105mm F2.4単体が5万円前後で取引された例があります。
一方、6×7+105mmで9万円台、67+105mmで15万円台といった成約も見られます。
つまり「67が15万円」という数字だけでは、それがボディ単体なのか105mm付きなのか分かりません。
レンズセットの中古価格を比較するときは、レンズの世代、カビ、曇り、バルサム切れ、絞りの動作なども一緒に確認してください。
木製グリップと付属品
6×7や67の純正木製グリップも、中古市場では単体で売買されています。
1万円台から数万円になる例があるため、木製グリップ付きのボディが数万円高くても、必ずしも本体だけが高く評価されているわけではありません。
67II用グリップも同様です。
元箱、ストラップ、ファインダー、スクリーンなど、希少な純正アクセサリーが揃っていると価格が上がる場合があります。
コレクション性を求めないなら、付属品の多さよりも必要な機能と本体状態を優先したほうが選びやすいでしょう。
61Limitedは別相場
検索結果にはPENTAX 67II 61Limitedが混ざることがあります。
このモデルは通常の67IIとは希少性が異なるため、同じ相場として集計しないほうが適切です。
過去の取引例では38万円台や50万円台後半になったケースもあります。
2026年9月時点で確認できる専門店の公開買取価格でも、通常の67II AEファインダー付きが18万円の上限表示であるのに対し、61Limitedは30万円となる例があります。
売買相場を見るときは、通常モデルだけを抽出して比較してください。
6×7と67IIの違い
価格差だけを見ると、6×7や67と67IIでは別のカメラのように感じるかもしれません。
基本となる6×7判システムは共通していますが、操作性や露出制御には大きな違いがあります。
主要仕様を比較
| 項目 | PENTAX 67 | PENTAX 67II |
|---|---|---|
| 判型 | 6×7判 | 6×7判 |
| 画面サイズ | 55×70mm | 55×70mm |
| 120フィルム | 10枚 | 10枚 |
| ピント合わせ | MF | MF |
| 最高シャッター速度 | 1/1000秒 | 1/1000秒 |
| ミラーアップ | あり | あり |
| 絞り優先AE | なし | AEファインダー装着時 |
| 測光 | TTLファインダー | 6分割・中央重点・スポット |
| 電池 | 4LR44または4SR44×1 | CR123A×2 |
| ボディ重量 | 約1.29kg | 約1.21kg |
| プリズム込み | 約1.76kg | 約1.66kg |
67IIは単純に名称の末尾に「II」が付いただけのモデルではありません。
AEファインダー、測光方式、グリップ形状、表示系などが大きく見直されています。
67IIはAE撮影に対応
PENTAX 67では露出を決めて撮影する基本操作がマニュアル中心ですが、67IIはAEペンタプリズムファインダーを装着すると絞り優先AEが使えます。
撮影者が絞り値を決めると、カメラが1/1000秒から30秒の範囲でシャッター速度を制御します。
さらに露出補正、メモリーロック、6分割測光、中央重点測光、スポット測光を利用できます。
露出が変化する屋外や手持ち撮影では、こうした操作性の違いを大きく感じる人もいるでしょう。
一方、単体露出計を使ってじっくり撮るなら、67IIのAE機能に高い中古価格を払う必要があるかは撮影方法次第です。
ファインダーも改良
メーカーは67IIについて、AEペンタプリズム、ミラー、フォーカシングスクリーンなどの改良により、従来の67よりファインダー像の明るさを60%向上させたと説明しています。
中判一眼レフは被写界深度が浅くなりやすく、マニュアルフォーカスでピントを追い込む場面も多いカメラです。
そのため、67IIを選ぶ理由はAEだけではありません。
ファインダーの見やすさやグリップの持ちやすさも、中古価格差を考えるポイントになります。
旧レンズも利用できる
67IIの公式仕様では、smc PENTAX 67レンズとsmc Takumar 67レンズに対応しています。
すでに67システムのレンズを所有している場合、ボディを67IIへ変更しても対応するレンズをそのまま活用できます。
この互換性は67IIの大きな利点です。
ただし、ボディとレンズの世代が違うからといって、すべてのアクセサリーまで完全互換という意味ではありません。
ファインダーなどは個別に互換性を確認してください。
中古で確認したい状態
PENTAX 67シリーズは年式が古いため、外観ランク以上に動作状態が重要です。
とくにメーカー修理終了後の現在は、「壊れたらメーカーへ出せばいい」という買い方ができません。

シャッターを確認する
最初に確認したいのがシャッターです。
商品説明に「シャッター切れます」とだけ書かれていても、それだけでは全速が正常という意味にはなりません。
高速側と低速側で不自然な粘りや極端な速度差がないか、可能なら全速確認済みかを見てください。
さらに、シャッター幕に傷、変形、汚れがないかも重要です。
高価な67IIなら、単にシャッターボタンを押して動いたという確認ではなく、具体的な検品内容が書かれている商品を選びたいところです。
ミラーと巻き上げを見る
PENTAX 67は大きなミラーを持つ一眼レフです。
ミラーが正常に上がり、撮影後に正しく復帰するかを確認してください。
ミラーアップ機構を備えたモデルでは、その作動も見たいところです。
巻き上げレバーについても、異常な引っ掛かりや空回りがないか、フィルムカウンターが正しく進むかを確認します。
フィルムを入れずに分かる部分と、実写しなければ判断できない部分があるため、「実写確認済み」と書かれた個体は判断材料が増えます。
露出計とAEを見る
6×7や67のTTLファインダー付きなら、露出計の動作を確認します。
表示が反応するだけではなく、基準になる露出計や正常なカメラと比較して極端な誤差がないかを見たいところです。
67IIならAEファインダーの液晶表示、絞り優先AE、測光方式の切り替えも確認対象になります。
67IIの価値の一部はAEファインダーの機能にあるため、ここに不具合がある個体は安くても慎重に判断したほうがいいでしょう。
ファインダー内部を見る
ファインダーではカビ、曇り、腐食、汚れを確認します。
小さなチリで撮影画像そのものが劣化するとは限りませんが、曇りやプリズムの劣化は見え方に影響します。
中古商品写真で内部の状態が分からない場合は、販売店へ確認する方法もあります。
67IIはAEファインダー単体にも中古価値があるため、「ファインダーに難あり」の個体を安易に買うと、後から正常品を探す費用が大きくなるかもしれません。
電池室と電子部品を見る
PENTAX 67は4LR44または4SR44を1個使用し、67IIはCR123Aを2本使用します。
中古では電池室の液漏れ跡、端子の腐食、蓋の破損などを確認してください。
とくに67IIは、メーカー自身が生産終了の理由として電子部品の調達困難を挙げたモデルです。
つまり「67IIは最終型だから古い6×7より安心」と単純には言えません。
製造年代は新しくても、電子部品の故障時に交換部品を確保しにくいという別の問題があります。
◆ユウのワンポイントアドバイス
67IIで数万円安い個体を見つけても、AEや表示系の状態が不明なら価格差だけで飛びつかないほうがいいですよ。
現在は「壊れたらメーカーで直す」という前提を置けないからです。
メーカー修理終了に注意
PENTAX 67を中古で買うなら、現在の修理状況は必ず知っておきたい部分です。
これは価格より重要になる場合があります。
メーカー修理は終了
RICOH IMAGINGの修理可能製品一覧では、2026年7月1日現在、PENTAX 17を除くフィルム一眼レフカメラについて補修部品在庫終了と案内されています。
67カメラ用レンズについても、全製品で補修部品在庫終了のため修理できない旨が明記されています。
最新状況は、RICOH IMAGING「修理可能製品一覧」で確認してください。
したがって、6×7、PENTAX 67、PENTAX 67IIはメーカー修理を前提に中古購入できる機種ではありません。
メーカー修理終了は「世の中のすべての修理店で直せない」という意味ではありません。
独立系修理業者が対応できる場合はありますが、故障箇所や交換部品の確保状況によって修理可否は変わります。
保証の意味が大きい
メーカー修理が終わっているため、購入店の保証や初期不良対応は以前より重く見たい条件です。
2万円安い無保証品と、状態確認済みで一定期間の保証がある個体なら、単純な価格差だけで前者がお得とは言えません。
保証付きの中古個体を探す場合も、保証期間だけでなく、古いフィルムカメラが保証対象に含まれるかを確認してください。
販売店によっては、年式や商品区分によって保証対象外になる場合があります。
正確な保証内容は購入時点の各販売店公式サイトで確認してください。
モデル別の選び方
6×7、67、67IIは「新しいほど正解」という関係ではありません。
予算と撮影方法を合わせて考えると、自分に必要な世代が見えやすくなります。

6×7が向く人
シリーズらしい6×7判の撮影を比較的低い予算から始めたいなら、ASAHI PENTAX 6×7が候補になります。
ボディ単体や実用品なら67IIよりかなり安く探せることがあります。
ただし、シリーズの中でも製造年代が古いため、価格より状態を優先したいモデルです。
初期型ではミラーアップ機構がない個体もあるため、風景や三脚撮影でミラーアップを使いたいなら仕様を確認してください。
安い6×7を見つけても、露出計不良、巻き上げ不良、シャッター不調があるなら、正常な後期型を買うほうが結果として負担を抑えられることがあります。
67が向く人
PENTAX 67は、67IIほどの予算はかけたくないものの、6×7より後期の個体を探したい人に選びやすい位置です。
TTLファインダーを使いながら、露出は自分で決めて撮るスタイルとも相性がいいでしょう。
専門店では10万円台の個体も多く、67IIとの差額が20万円以上になることがあります。
AEを必要としないなら、この差額を105mm F2.4などのレンズ、フィルム、現像費へ回す考え方もできます。
「新しいボディが欲しいのか、それとも6×7判で撮れるシステム一式が欲しいのか」を分けると判断しやすいですよ。
67IIが向く人
67IIは、AEファインダーを使った撮影のしやすさや、ファインダーの見やすさを重視する人に候補になります。
絞り優先AE、6分割測光、中央重点測光、スポット測光を利用でき、旧モデルとは操作感がかなり違います。
グリップを備えたボディ形状も、手持ち撮影を意識した設計です。
その一方で、中古価格は30万円台が珍しくありません。
電子部品の修理リスクもあるため、67IIでは安い個体を探すより、動作確認内容や販売店の対応を含めて選ぶほうが現実的です。
PENTAX 67を売る場合
PENTAX 67の相場を調べる目的は、購入だけではありません。
手持ちの6×7、67、67IIを売るときも、販売価格と買取価格を混同しないことが大切です。
販売価格と買取価格は違う
2026年9月時点で、PENTAX 67II+AEファインダーは専門店の販売価格が30万円台後半から40万円台になることがあります。
一方、公開されている専門店の買取上限価格では、AEファインダー付き67IIが18万円、別の大手店では67IIボディが14万4,000円という例があります。
これはおかしな差ではありません。
買取店は、商品確認、整備、販売時の保証、在庫リスクなどを考慮して再販売するため、店頭販売価格と買取金額には差があります。
付属品を分けて考える
売却でも、ボディだけと105mm F2.4付きでは査定内容が違います。
AEペンタプリズムファインダー、木製グリップ、スクリーン、元箱などにも中古価値が付く場合があります。
そのため、「67II一式でいくら」とだけ見るより、何が査定対象になっているか確認してください。
とくに67IIのAEファインダーは機能面でも価値があるため、通常ペンタプリズムとの違いを正しく伝えることが大切です。
複数査定で比べる
中古カメラの買取額は、同じ日に同じモデルを出しても店によって違うことがあります。
店舗ごとの在庫量、販売実績、その時点の需要、動作状態などが査定に影響するためです。
公開買取価格が高い店でも、実物査定で減額される場合があります。
逆に、古い中判カメラの販売経路を持つ店では評価が変わるケースもあります。
そこで、売却時は1社だけの公開価格を見て決めず、複数のカメラ買取査定を比べる方法が分かりやすいです。
買取方法や比較ポイントは、中古カメラ買取店と査定方法の比較でも紹介しています。
◆ユウのワンポイントアドバイス
売却では「ネットに書いてある上限価格」と「自分の個体の査定額」を分けて考えてください。
上限価格は正常動作品や一定条件を満たした場合の目安で、実際には外観、動作、付属品によって変わります。
中古購入前の最終確認
購入候補が決まったら、価格表をもう一度見るより、その個体そのものを確認する段階です。
PENTAX 67では数万円の価格差より、購入後に正常に撮影を続けられるかのほうが重要になる場合があります。
商品説明で見る項目
まず、シャッターが全速確認されているかを見ます。
次に巻き上げ、カウンター、ミラー、ミラーアップ、露出計を確認します。
67IIなら、AE、ファインダー内表示、測光切り替えもチェック対象です。
さらに、電池室の腐食、ファインダーの曇り、スクリーンの状態、シャッター幕、モルト、マウントのガタも確認してください。
可能なら実写確認済みか、過去の整備内容が分かるかも見ておきたいところです。
ジャンクは価格だけで選ばない
PENTAX 67シリーズには、安いジャンク品や動作未確認品もあります。
修理前提で部品取りを探している人なら選択肢になりますが、初めて67を使う人が「安いから」という理由だけで選ぶのはおすすめしにくいです。
とくに67IIは正常品そのものが高価で、電子系故障の修理可否も不透明です。
数万円安く買えたとしても、撮影できなければ意味がありません。
中古PENTAX 67では、最安値より正常に撮影できる状態を優先するという考え方が大切です。
相場は購入時に再確認
この記事の価格は2026年9月23日時点で確認できる市場データを基準にしています。
中古相場は在庫や需要によって動くため、購入時や売却時には最新価格を確認してください。
とくに67IIのように流通数が限られる機種では、数台の入荷や成約だけでも表示される平均価格が変わります。
また、費用に関わる判断なので、最終的な購入価格、保証、返品条件、査定条件は各販売店や買取店の公式情報を確認したうえで判断してください。
PENTAX 67中古のよくある質問
クリックすると回答が開きます。
Q1. PENTAX 67の中古相場はいくらですか?
A. 2026年9月時点では、PENTAX 67の個人売買やオークションで約5万~13万円前後、専門店では約9万~20万円前後の販売例があります。
ただし、TTLファインダー、グリップ、整備歴、外観、動作状態によってかなり変わります。
Q2. PENTAX 67IIはなぜ高いのですか?
A. 67IIはシリーズ後期のモデルで、AEペンタプリズムファインダー装着時の絞り優先AE、6分割測光、中央重点測光、スポット測光などに対応しています。
中古流通量も限られ、正常なAEファインダー付き個体には高い価格が付きやすくなっています。
Q3. 67IIに67のレンズは使えますか?
A. メーカー公式仕様では、67IIでsmc PENTAX 67レンズとsmc Takumar 67レンズを使用できます。
そのため、67から67IIへボディを変更する場合も、対応する67系レンズを活用できます。
ただし、ファインダーなどアクセサリーは互換性が異なるので個別に確認してください。
Q4. PENTAX 67はメーカー修理できますか?
A. RICOH IMAGINGの2026年7月1日時点の案内では、PENTAX 17を除くフィルム一眼レフと67カメラ用レンズは補修部品在庫終了のためメーカー修理できません。
独立系修理店で対応できる場合はありますが、故障内容や部品によって異なります。
正確な最新情報はメーカーや修理専門店へ確認してください。
Q5. 6×7と67IIならどちらを選ぶべきですか?
A. 予算を抑えて6×7判を楽しみたいなら6×7や67が候補になります。
絞り優先AE、測光方式、ファインダーの見やすさ、グリップによる操作性を重視するなら67IIが比較対象です。
ただし、67IIは中古価格が大幅に高いため、必要な機能と個体状態を見て判断してください。
PENTAX 67中古相場まとめ
PENTAX 67シリーズの中古価格は、モデル名だけでは判断できません。
- 6×7は約3万~8万円前後の成約例がある
- PENTAX 67は約5万~12万円前後が目安になる
- 状態の良い67や付属品付きでは10万円台後半もある
- 67IIはAEファインダー付きで20万円台から30万円台が中心
- 専門店の67IIは40万円前後から50万円近い個体もある
- 105mm F2.4や木製グリップの有無で価格が変わる
- 61Limitedは通常67IIとは分けて相場を見る
- メーカー修理はすでに終了している
- 購入では価格よりシャッターや露出計の状態を優先する
- 売却では公開価格だけで決めず複数査定を比べる
PENTAX 6×7、67、67IIは、世代が違うだけでなく、TTLファインダーやAEファインダー、付属レンズ、グリップ、整備歴によって中古価値が大きく変わります。
とくに67IIは本体価格が高いため、数万円の安さだけで動作未確認品を選ぶより、シャッター、AE、露出計、表示、ファインダー、保証まで確認した個体を選ぶほうが安心です。
売却でも同じで、1社の公開買取価格だけでは実際の価値を判断できません。
あなたが買おうとしている67が相場より少し高くても、正常動作が確認され、必要なファインダーやレンズが揃っているなら、その差には理由があるかもしれません。
中古PENTAX 67では、数字だけでなく「その1台で安心して撮影できるか」まで見て選んでください。