こんにちは、カメラギアセレクト管理人のユウです。
ライカのレンズを調べていると、「Mマウント」「Lマウント」「L-Mount」「L39」と似た名前が続けて出てきます。
さらにPanasonicのLUMIX Sシリーズを見ると「ライカカメラ社L-Mount規格準拠」と書かれているので、ライカ専用なのか、PanasonicやSIGMAとも共通なのか、かなり分かりにくいところです。
ここで最初に押さえておきたいのは、ライカMマウントと現行Lマウントは別の規格だということ。
MレンズをLマウント機へそのまま直接装着することはできませんが、対応するマウントアダプターを挟めば使えます。
ただし、アダプターを付けたからといってMレンズがオートフォーカスになるわけではありません。
また、古いライカレンズで使われる「Lマウント」「L39」「LTM」は、現在のL-Mount Allianceが採用するLマウントとは別物です。
この記事では、現行Lマウントを基準に、Mマウントとの違い、ライカMマウントが使えるカメラ、MからLへの変換方法、6ビットコード、L39との違いまで順番に見ていきます。
記事のポイント
- ライカMマウントと現行Lマウントの違い
- ライカMマウントが使えるカメラの考え方
- MレンズをLマウント機で使う変換方法
- 現行Lマウントと旧L39を見分けるポイント
ライカMとLの違い
MマウントとLマウントは、どちらもライカと深い関係がありますが、想定しているカメラシステムもレンズの制御方法も異なります。
まずは細かな互換性を見る前に、2つのマウントがどのような考え方で作られているのかを確認しましょう。

まず別規格と考える
Mマウントは1954年のLeica M3から続くMシステムのバヨネットマウントです。
現在のデジタルM型でも基本的なMバヨネットが受け継がれており、Mレンズはマニュアルフォーカスを中心に設計されています。
一方の現行Lマウントは、ライカがミラーレスカメラ向けに開発したバヨネットマウントです。
2014年にAPS-CのLeica Tへ導入され、2015年にはフルサイズのLeica SLへ展開されました。
現在はLeicaだけでなく、PanasonicやSIGMAをはじめとするL-Mount Alliance各社のカメラとレンズに使われています。
「MからLへ新しくなった」という関係ではありません。
MシステムとLマウントシステムは現在も並行して存在しており、それぞれ目的の異なるカメラシステムです。
Mマウントの特徴
従来型のライカMカメラでは、光学式レンジファインダーの二重像を重ねながらピントを合わせます。
Mレンズのフォーカス操作とカメラ側の距離計が機械的に連動する仕組みで、一般的なミラーレスカメラのAFレンズとは考え方が大きく異なります。
デジタルM用レンズでは6ビットコードによるレンズ識別にも対応していますが、このコードはAFを動かすための電子接点ではありません。
Mレンズは基本的に自分でフォーカスリングを回してピントを合わせるレンズと考えると分かりやすいですよ。

また、ライカMシステムは長期間にわたる互換性も特徴です。
古いMレンズを現在のM型デジタルカメラで使用できるケースが多いものの、特殊な旧レンズなどには制限があります。
そのため「Mマウントなら年代を問わずすべて完全互換」とまでは考えず、古いレンズではボディごとの対応状況を確認してください。
Lマウントの特徴
現行Lマウントは、ミラーレスカメラでの電子制御を前提としています。
L-Mount Alliance公式では、マウント径51.6mm、フランジバック20mmとされています。
51.6mmのマウント径によってAPS-Cと35mmフルサイズの双方へ対応し、20mmという短いフランジバックによってレンズと撮像センサーの距離を短くできる設計です。
さらに電子接点を通して、レンズからカメラへの補正情報や、カメラからレンズへのファームウェア更新などの情報交換を行えます。
対応レンズならAFや電子絞りなども利用できます。
ただし、Lマウント規格だからといって、すべてのLマウントレンズがAFレンズという意味ではありません。
| 比較項目 | Mマウント | 現行Lマウント |
|---|---|---|
| 主な用途 | Leica Mシステム | ミラーレスシステム |
| 登場 | 1954年のM3 | 2014年のLeica T |
| マウント方式 | バヨネット | バヨネット |
| ピント合わせ | MF中心 | AF・MF |
| 電子情報 | 6ビットコードなど | 電子接点による通信 |
| 対応センサー | 現行Mは主にフルサイズ | APS-C・フルサイズなど |
| Mレンズ | 直接装着 | アダプターで装着可能 |
| Lレンズ | 一般的な純正変換なし | 直接装着 |
ライカカメラ社Lマウント
Panasonicのカメラやレンズを見ていると、「ライカカメラ社L-Mount規格準拠」という表記が出てくることがあります。
ここを理解すると、Leica・Panasonic・SIGMAの関係がかなり見やすくなります。
規格準拠の意味
「ライカカメラ社L-Mount規格準拠」と書かれていても、Panasonicのカメラにライカ製レンズしか付けられないという意味ではありません。
L-MountはライカカメラAGが開発した規格で、L-Mount Allianceの参加企業がライセンスを受けて対応製品を展開しています。
つまり、Panasonic LUMIX Sシリーズ、SIGMAのLマウントカメラ、Leica SLシリーズなどは、同じL-Mount規格を土台にしています。
現行Lマウントの寸法や基本的な仕組みについては、L-Mount Alliance公式「Lマウント概要」でも確認できます。
アライアンスの仕組み
L-Mount Allianceは、複数メーカーが同じマウント規格を使ってカメラやレンズを開発できる仕組みです。
Leica、SIGMA、Panasonicを中心に参加メーカーが広がり、写真用カメラだけでなく映像制作分野でもLマウント採用製品が展開されています。
この仕組みのメリットは、カメラメーカーとレンズメーカーを固定せず、対応するLマウント製品から組み合わせを選べることです。
たとえばLeicaのLマウントボディへSIGMAのLマウントレンズを装着したり、PanasonicのLマウントボディへLeicaのLマウントレンズを装着したりできます。
ただし、メーカー独自の機能や最適化まで、どの組み合わせでも完全に同じとは限りません。
Lマウント同士の基本的な互換性と、メーカー独自機能まで同一に動くことは別の話です。
特殊な動画機能や補正機能などを重視する場合は、使用するボディとレンズの公式対応情報も確認してください。
APS-Cとフルサイズ
LマウントはAPS-C用とフルサイズ用でマウント形状を分けているわけではありません。
同じLマウント規格で双方のセンサーサイズに対応できます。
そのため、物理的にはAPS-C用LマウントレンズをフルサイズLマウントボディへ装着できる組み合わせがあります。
ただし、装着できることとフルサイズセンサー全面を使えることは別です。
APS-C向けレンズではイメージサークルが小さいため、対応するフルサイズボディではAPS-C相当の撮影範囲へ切り替わる場合があります。
センサーサイズまで含めてレンズを選ぶことが大切ですね。
Mマウントが使えるカメラ
「ライカMマウントが使えるカメラ」を探す場合は、アダプターなしで使うのか、マウントアダプターを介して使うのかを分けて考えましょう。
同じMレンズでも、MボディとLマウントボディでは操作方法が変わります。
純正Mボディで使う
もっとも分かりやすいのはLeica Mシリーズです。
デジタルではM11系、フィルムではM6、MP、M-Aなど、Mマウントを直接採用するカメラがあります。
Mボディなら、対応するMレンズをマウントアダプターなしで装着できます。
従来型のMでは、レンジファインダーを使って二重像を重ねながらピントを合わせます。
この撮影感覚そのものを楽しみたいなら、MレンズとMボディの組み合わせが基本です。
M EV1はEVFを使う
現在のMシステムを考えるときは、「Mマウント=必ずレンジファインダー」と決めつけないほうが正確です。
Leica M EV1はMマウントを採用しながら、電子ビューファインダーを内蔵したM型カメラです。
フォーカスピーキングや拡大表示などを利用しながらMレンズをマニュアルフォーカスできるため、従来の光学レンジファインダーとは違う方法でピントを確認できます。
マウント規格とファインダー方式は分けて考える必要があります。
Lボディでは変換が必要
MレンズはLeica SLシリーズをはじめとするLマウント機でも利用できます。
ただし、MレンズとLマウントボディのマウント形状は異なるため、直接は装着できません。
MマウントからLマウントへ変換するアダプターを間に入れます。
Leica自身が純正のM-Adapter Lを用意しているため、MレンズをSLシリーズで使いたい場合には公式に想定された方法があります。
Panasonic LUMIX SやSIGMAのLマウントボディでもM→L変換アダプターを利用する方法がありますが、アダプターの機能や対応条件は製品ごとの確認が必要です。
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MレンズをLで使う方法
Mレンズを現行Lマウントカメラへ変換するときの中心になるのがM-Adapter Lです。
名前だけでは変換方向が少し分かりにくいので、役割と使い方を押さえておきましょう。
M-Adapter Lの役割
Leica M-Adapter Lは、ライカMマウントレンズをLマウントボディへ装着するための純正アダプターです。
「LレンズをMボディへ付けるアダプター」ではありません。
Leica公式では直径約61mm、高さ約13.3mm、質量約70gと案内され、対応するMレンズの一覧も掲載されています。
製品仕様や適合レンズは、ライカ公式「L用Mレンズアダプター」で確認できます。
M→LマウントアダプターをAmazonなどで比較するときは、「MレンズをLボディへ装着する製品」なのかを商品名だけでなく対応マウント欄まで確認してください。
6ビットコードを読み取る
純正M-Adapter Lの特徴は、金属製の変換リングとして機械的に距離を合わせるだけではないことです。
純正品には6ビットコードを読み取る機能があります。
対応するMレンズの6ビットコードをアダプターが読み取り、カメラ側へレンズ情報を伝えます。
これにより、対応するLeica SLでは適切なレンズプロファイルを利用したり、Exifへ使用レンズ情報を記録したりできます。
6ビットコードなしのMレンズも使用できる組み合わせがありますが、その場合はカメラ側で使用レンズを手動選択することがあります。
◆ユウのワンポイントアドバイス
中古Mレンズを選ぶときは「Mマウントだから付くか」だけでなく、6ビットコードの有無も見ておくと分かりやすいです。
特にSLシリーズでレンズ情報の認識まで使いたいなら、アダプター側とレンズ側の両方を確認しておきましょう。
装着手順を確認する
MレンズをLeica SLなどへ取り付ける場合は、最初にカメラの電源を切り、M-Adapter LをLマウントボディへ装着します。
続いて、アダプターのMマウント側へMレンズを取り付けます。

6ビットコードを持たないレンズでは、必要に応じてカメラメニューから使用するMレンズのプロファイルを選択します。
取り外すときも無理に回さず、それぞれのロック解除操作に従ってください。
古いレンズや沈胴式など特殊な構造を持つレンズでは、通常のMレンズと条件が異なる場合があります。
正確な情報は使用するカメラ、レンズ、アダプターそれぞれの公式情報をご確認ください。
変換してもAFにはならない
MレンズをLマウント機へ取り付けるとき、特に勘違いしやすいのがAFです。
M-Adapter Lにはレンズ情報を伝える仕組みがありますが、MレンズそのものへAF機構を追加する製品ではありません。
MレンズはMFのまま
M-Adapter LでMレンズをLeica SLへ取り付けても、通常のMレンズはマニュアルフォーカスのままです。
6ビットコードを読み取れることと、フォーカスを電子的に駆動できることは別の機能だからです。
ピント合わせはMレンズのフォーカスリングを自分で回して行います。
「電子情報を読めるアダプターならAFも使える」と考えて購入すると用途が合わなくなるので、ここは覚えておきたいところです。
SLではMFを補助できる
AFにはなりませんが、LマウントのミラーレスボディにはM型レンジファインダーとは違った便利さがあります。
対応するSLシリーズでは、EVFやライブビューを使って撮像センサー上の映像を確認しながらフォーカスできます。
機種や設定によってはフォーカスピーキングや拡大表示も利用できるため、浅い被写界深度のレンズでもピント位置を確認しやすくなります。
対応ボディの手ブレ補正をMレンズ撮影で利用できる場合もあります。
レンジファインダーによるピント合わせとは操作感が違いますが、Mレンズの描写をデジタルミラーレスで楽しみたい人には魅力のある組み合わせです。
他社Lボディは個別確認
Panasonic LUMIX SシリーズやSIGMA fp系などもLマウントを採用しているため、対応するM→Lアダプターを介してMレンズを装着する方法があります。
ただし、ここで注意したいのがLマウント同士のレンズ互換性と、マウントアダプター経由の互換性は別だということです。
L-Mount Allianceの共通規格だからといって、Leica純正M-Adapter Lのすべての機能が、すべてのPanasonicやSIGMAボディで同じように保証されるわけではありません。
6ビット情報の読み取り、Exif記録、手ブレ補正時の焦点距離設定などは、ボディとアダプターの組み合わせごとに確認しましょう。
他社LマウントボディでMレンズを使う場合は、「Lマウントだから大丈夫」と判断せず、使用するアダプターのメーカーが案内する対応ボディと機能を確認してください。
MとLの互換性早見表
ここまでの内容を、レンズ側とボディ側の組み合わせで見てみましょう。
特にM→LとL→Mは同じ条件ではないため、変換方向を間違えないことが大切です。
| レンズ | ボディ | 使用方法 |
|---|---|---|
| Mマウント | Mマウント | 対応レンズなら直接装着 |
| Lマウント | Lマウント | 対応製品なら直接装着 |
| Mマウント | Lマウント | M→Lアダプターを使用 |
| Lマウント | Mマウント | 一般的な純正変換方法なし |
| 旧L39 | Mマウント | L39→M対応リングを使用 |
| 旧L39 | 現行Lマウント | 対応する変換方法を個別確認 |
LレンズをMに使えるか
Mレンズ→Lボディには純正M-Adapter Lがありますが、逆方向となる現行Lマウントレンズ→Mボディには、同じ感覚で使えるライカ純正変換方法は用意されていません。
M-Adapter Lを裏返したり、逆向きに装着したりすることもできません。
現行Lレンズは短いフランジバックや電子通信を前提としているのに対し、Mシステムでは距離計との機械的な連動など、設計条件が違います。
そのため「MからLへ行けるなら、LからMも同じ」とは考えないでください。
MからLが成立する理由
マウントアダプターを使いやすい理由の一つが、Lマウントの短いフランジバックです。
Lマウントのフランジバックは20mm。
Mマウントレンズはそれより長い位置関係を前提としているため、その差をアダプターの厚みで補えます。
レンズを本来想定された位置へ置ければ、補正レンズを追加せずに無限遠を含むフォーカス位置を確保しやすくなります。
これが、MレンズをLマウントのミラーレスカメラで使いやすい背景です。
L39との違いに注意
ライカのマウントを検索すると、もう一つの「Lマウント」が出てきます。
中古レンズを探すときには特に間違えやすいため、現行L-Mountとの違いを確認しておきましょう。
旧Lマウントは別規格
古いライカ関連製品では、「Lマウント」「L39」「LTM」「Leica Thread Mount」といった名称が使われることがあります。
これは、1930年代から使われたスクリュー式の旧ライカマウントを指す文脈があります。
現在Leica SL、Panasonic LUMIX S、SIGMAなどで使われているL-Mount AllianceのLマウントとは別規格です。
名前が似ているだけで、レンズをそのまま相互装着できるわけではありません。
この記事でいうLマウント
特に断りがない限り、L-Mount Allianceで採用される現行のバヨネット式Lマウントを指します。
L39からMへの変換
旧L39レンズをMマウントボディで使う場合には、L39からMへ変換する薄いリング状のアダプターが使われます。
一般にL-MリングやL39-M変換アダプターなどの名称で扱われています。
つまり検索結果に「L→M変換」と書かれていても、それが旧L39→Mなのか、現行L-Mount→Mなのかを必ず確認しなければなりません。

この2つを取り違えると、まったく用途の違う商品を選んでしまいます。
多段アダプターに注意
旧L39レンズをL39→MリングでMマウント相当にし、さらにM→Lアダプターを使って現行Lマウントボディへ装着する方法も考えられます。
ただし、アダプターが増えるほど装着部が増えます。
それによって製品ごとの寸法誤差、ガタ、無限遠位置、レンズ個体との干渉など、確認する要素も増えていきます。
古い沈胴式レンズなどはボディ内部との干渉にも注意が必要です。
珍しい旧レンズを使う場合は、レンズ名と使用ボディ、アダプター名まで含めて適合情報を確認してください。
アダプターを選ぶポイント
M→LアダプターにはLeica純正だけでなく、サードパーティ製品もあります。
価格だけで決めるより、何をカメラ側へ伝えたいのか、どのボディで使うのかから選ぶほうが分かりやすいです。
純正と社外品の違い
Leica純正M-Adapter Lでは、対応するMレンズの6ビットコードを読み取り、レンズ情報をカメラ側へ伝えられます。
一方、サードパーティ製には機械的なマウント変換に特化した製品もあります。
また、製品によってはヘリコイド機構など独自の仕組みを持つものもあります。
単純に「Mレンズを付けてMF撮影できればよい」のか、「Leica SLで6ビット情報まで利用したい」のかで選択肢は変わるでしょう。
Leica M-Adapter LやM→L変換アダプターを比較するときは、対応ボディ、6ビットコード読取の有無、無限遠対応、三脚やレンズとの干渉まで確認すると選びやすくなります。
中古品の確認項目
アダプターはカメラとレンズの間に入る部品なので、中古品ではマウント面の状態を見ておきたいところです。
大きな打痕、変形、ネジの緩み、ロック機構、マウント部の過度な摩耗などを確認します。
6ビットコードを読む純正品では、対応するカメラとレンズを組み合わせたときにレンズ認識が行われるかも確認できると安心です。
中古MレンズやM型ボディそのものを購入する場合は、ライカ中古カメラの取扱店と選び方もあわせて確認してみてください。
中古レンズとアダプターをそろえるなら、対応するボディキャップやレンズリアキャップが付属するかも確認しておくと、保管時の追加購入を減らせます。
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特殊レンズは適合確認
古いライカレンズには長い歴史があります。
同じMマウントと呼ばれるレンズでも、年代や構造によってボディ側との組み合わせに注意が必要なものがあります。
特に沈胴式レンズや特殊な構造のレンズについては、「Mマウントだから付く」という判断だけでは不十分です。
Leica純正M-Adapter Lにも適合レンズが案内されているため、レンズ名を確認してから購入してください。
◆ユウのワンポイントアドバイス
アダプター購入では、マウント名より「レンズ側→ボディ側」の順番を見るのがコツです。
「Leica M lens to L-Mount camera」と考えると、M→LなのかL→Mなのかを取り違えにくくなりますよ。
Mレンズを選ぶ前の注意
中古MレンズをLマウント機で楽しむ場合は、互換性だけでなくレンズそのものの状態も重要です。
高価なレンズも多いため、アダプターが付くことだけを確認して購入を決めないほうが安心です。
レンズ状態も確認する
中古レンズでは、外観のキズだけでなく、カビ、クモリ、バルサム切れ、絞り羽根、フォーカスリングの動きなどを確認します。
古いMレンズでは製造年代が長く離れていることもあり、同じモデル名でも整備歴や保存状態によってコンディションは変わります。
アダプターとの互換性が問題なくても、レンズそのものの状態が悪ければ満足できる撮影結果につながりません。
中古ではモデル名と個体状態を分けて見ることが大切です。
6ビットなしでも慌てない
古いMレンズに6ビットコードが付いていないからといって、それだけで使えないレンズという意味ではありません。
対応するLeica SLでは、必要に応じて使用するMレンズをカメラ側の一覧から選択する方法があります。
ただし、選択できるレンズや機能はカメラの仕様やファームウェアによって異なる可能性があります。
購入前には実際に使用するカメラの取扱説明書も確認してください。
最安値だけで決めない
Mレンズや純正アダプターは、中古でも価格差が出ることがあります。
安い商品を見つけたときは、付属品不足なのか、外観キズなのか、動作確認の範囲が違うのかを確認しましょう。
特に通信機能を持つ純正アダプターでは、「マウントできました」だけでなく、レンズ情報が正常に認識されるかまで分かる商品なら判断材料が増えます。
費用、保証、返品条件、対応状況は販売店や製品によって変わります。
正確な情報はメーカーや販売店の公式サイトをご確認ください。
判断しにくい古いレンズや特殊な組み合わせについては、メーカー窓口やカメラ専門店などの専門家へ相談したうえで最終的に判断してください。
MとLマウントのよくある質問
最後に、ライカMマウントとLマウントを調べるときに出てきやすい疑問をまとめます。
ライカMとLマウントに関するよくある質問(FAQ)クリックすると回答が開きます
Q1. ライカMマウントとLマウントは同じですか?
A. 同じではありません。
Mマウントは1954年のLeica M3から続くMシステムのバヨネットマウントで、現行Lマウントはライカがミラーレスカメラ向けに開発した別規格です。
MレンズをLマウント機へ直接取り付けることはできず、M→L対応アダプターが必要です。
Q2. MレンズをLeica SLで使えますか?
A. 対応するMレンズはLeica M-Adapter Lを介してSLシリーズで使用できます。
純正アダプターは対応Mレンズの6ビットコードを読み取り、カメラへレンズ情報を伝える機能も備えています。
ただし通常のMレンズはマニュアルフォーカスのままです。
Q3. M-Adapter LでAFになりますか?
A. 通常のMレンズはAFになりません。
M-Adapter LはMマウントとLマウントの物理的な変換と、対応Mレンズの6ビット情報の読み取りを行うアダプターです。
ピント合わせはMレンズのフォーカスリングを使って手動で行います。
Q4. PanasonicとLeicaのLマウントは共通ですか?
A. L-Mount Alliance規格に準拠した製品は共通のLマウントを採用しています。
Leica、Panasonic、SIGMAなどの対応ボディと対応レンズをメーカーをまたいで組み合わせられます。
ただしメーカー独自機能まで、すべての組み合わせで同一動作になるとは限りません。
Q5. L39と現行Lマウントは同じですか?
A. 別物です。
L39、LTM、Leica Thread Mountなどは旧来のスクリューマウントを示す文脈で使われます。
現在のLeica SLやPanasonic LUMIX Sなどが採用するL-Mount AllianceのLマウントは、ミラーレス向けのバヨネットマウントです。
変換アダプターを探す場合は旧L39なのか現行L-Mountなのかを必ず確認してください。
ライカMとLのまとめ
ライカMマウントと現行Lマウントは、名前こそ同じライカに関係していますが、用途も構造も異なる別規格です。
- Mマウントは1954年のM3から続くMシステム用
- 現行Lマウントはミラーレス向けの共通規格
- Lマウントはマウント径51.6mm、フランジバック20mm
- MレンズをLボディで使うには対応アダプターが必要
- 純正M-Adapter Lは6ビットコードを読み取れる
- M→L変換をしても通常のMレンズはMFのまま
- 現行Lレンズ→Mボディは同じ方法では変換できない
- 旧L39と現行L-Mountは別規格
私が特に覚えておいてほしいのは、M→Lは実用的な変換方法が用意されている一方、L→Mは同じようには考えられないという点です。
そして「ライカLマウント」という言葉を見かけたら、現行L-Mount Alliance規格なのか、旧L39スクリューマウントなのかを最初に確認してください。
MレンズをLeica SLなどで使うなら、アダプターの装着可否だけでなく、6ビットコード、レンズプロファイル、MF操作、ボディ側の補助機能まで確認しておくと購入後のズレを減らせます。
中古レンズやサードパーティ製アダプターでは個別の対応条件もあります。
正確な情報はライカ、L-Mount Alliance、アダプターメーカー、使用するカメラメーカーの公式情報をご確認ください。
特殊な旧レンズなど判断が難しい組み合わせでは、カメラ専門店やメーカー窓口へ相談したうえで最終的に選ぶのが安心です。