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中古カメラのシャッター回数は何回まで?目安と確認方法を解説

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こんにちは、カメラギアセレクト管理人のユウです。

中古カメラを見比べていると、「ショット数8,000回」「シャッター回数5万回」といった数字を見かけます。

数字が小さい個体のほうが安心して買えそうですが、実際にはシャッター回数だけを見て、中古カメラの良し悪しを決めることはできません。

私が中古・型落ちカメラの価格や状態を見比べるときも、5万回や10万回という数字だけでは判断しないようにしています。

同じ10万回でも、10万回の作動試験を基準にする機種と、50万回のレリーズテストをクリアしている機種では意味がかなり変わるからです。

さらに、ミラーレスでは電子シャッターや動画撮影があるので、シャッター回数が少なくてもカメラ全体の使用量まで少ないとは限りません。

この記事では、中古カメラのシャッター回数は何回までを目安にすればいいのか、5万回・10万回は多いのか、ショット数の確認方法まで順番に見ていきます。

記事のポイント

  • 中古カメラのシャッター回数の目安
  • 5万回や10万回を判断する考え方
  • ショット数と撮影枚数の違い
  • メーカーや機種ごとの確認方法

中古カメラのシャッター回数目安

中古カメラでまず覚えておきたいのは、すべての機種に共通する「○万回までなら安心」という数字はないことです。

シャッターユニットの耐久試験回数は機種によって異なります。

そのため私は、実際のシャッター回数を単独で見るのではなく、メーカーが示している耐久試験回数に対して何%程度使われているかを見るようにしています。

複数の中古カメラを比較してシャッター回数や状態を確認する男性

回数より耐久値との割合を見る

中古カメラでシャッター回数の目安を知りたいなら、「3万回なら大丈夫」「10万回ならダメ」と固定するより、耐久試験値との割合で考えるほうが分かりやすいです。

耐久試験値に対する割合 中古で見るときの考え方
0~30%程度 シャッター使用量は比較的少ない
30~50%程度 価格や全体状態が良ければ候補にしやすい
50~70%程度 使用量と販売価格をよく比べたい
70~100%程度 今後の修理や交換も考慮したい
100%以上 高使用個体として慎重に確認したい

この割合はメーカーが定める中古購入基準ではなく、私が中古個体を比較するときに使いやすい考え方です。

特に長期間使うつもりなら、耐久試験値の30%前後までの個体から探すと、シャッター使用量という面では選びやすくなります。

ただし、30%を超えたから避ける必要があるわけではありません。

価格が十分下がっていて、外装やセンサー、操作部、保証などの条件が良ければ、50%程度でも十分候補になるでしょう。

使用感の異なる中古カメラ3台を並べて状態を比較する男性

中古カメラのシャッター回数は、絶対的な回数ではなく「耐久試験値に対して現在何%使われているか」で見ると判断しやすくなります。

耐久値別の回数を比較する

割合だけでは分かりにくいので、耐久試験値ごとの回数に置き換えてみます。

メーカー耐久試験 30% 50% 70%
10万回 3万回 5万回 7万回
15万回 4.5万回 7.5万回 10.5万回
20万回 6万回 10万回 14万回
30万回 9万回 15万回 21万回
40万回 12万回 20万回 28万回
50万回 15万回 25万回 35万回

例えば6万ショットの中古カメラでも、耐久10万回のモデルなら約60%ですが、耐久20万回なら30%です。

この差を知らずに「6万回だから多い」と判断してしまうと、本来は価格とのバランスが良い個体まで候補から外してしまいます。

5万回の中古は多いのか

中古カメラのショット数が5万回だった場合、数字だけを見るとかなり撮影されているように感じるかもしれません。

しかし、耐久10万回の機種なら50%、20万回なら25%、50万回なら10%です。

つまり、5万ショットは機種によって評価がまったく変わります。

例えば耐久20万回クラスのモデルで5万回なら、シャッター回数だけを理由に購入候補から外す必要はないと私は考えています。

むしろ、低ショットという理由だけで大幅に高い個体を選ぶより、5万回程度でも外装やセンサー、保証の状態が良く、価格が安い個体のほうが納得できるケースがあります。

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中古カメラは同じ機種でも、出品者やコンディションによって価格や状態が変わります。

シャッター回数だけで決めず、商品状態や付属品、販売条件も合わせて確認してください。

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10万回なら買わないほうがいいか

10万ショットになると、中古購入をためらう人も増えるでしょう。

ただ、ここでも機種ごとの耐久試験値を確認する必要があります。

耐久試験値 10万回使用時の割合 見方
10万回 100% 高使用個体として慎重に確認
15万回 約67% 価格や修理歴をよく確認
20万回 50% 状態と価格次第で候補
30万回 約33% 耐久試験値との比率では余裕あり
50万回 20% 回数だけなら過度に心配しにくい

例えばSony α7 IIIは約20万回のレリーズ耐久性が公表されているため、10万回なら単純計算で約50%です。

一方、Sony α7R Vでは約50万回のレリーズ耐久性が示されているため、同じ10万回でも約20%になります。

「10万ショットだから買わない」ではなく、その機種にとっての10万ショットを考えることが大切です。

メーカー公表値を確認する

メーカーが公表しているシャッター耐久性にもかなり差があります。

機種 公表されている耐久・作動試験
Nikon Z50・Z30など 10万回
Canon EOS 5D Mark IV 15万回
Sony α7 III 約20万回
Canon EOS R7 20万回
Nikon Z6III 20万回
Nikon Zf 20万回
FUJIFILM X-T4 約30万回
Canon EOS R6 Mark II 約40万回
Nikon D6 40万回
Sony α7R IV 約50万回
Sony α7R V 約50万回
Canon EOS R5 Mark II 50万回

ニコンは機種別のシャッター作動回数について詳しい情報を公開しており、Z6III・Z6II・Z6・Z5・Zfなどは20万回、Z50・Z30・Zfcなどは10万回、D6・D5などは40万回の試験値が示されています。

同時に、実際のシャッター作動回数は試験値より多くなることも少なくなることもあると説明されています。

(出典:ニコン公式サポート「How many pictures has my camera taken? How many will it take?」)

表の回数は故障日を予測する数字ではありません。

20万回の作動試験を行った機種が20万1回目で故障するという意味ではなく、それより早く不具合が起こる可能性も、それ以上使える可能性もあります。

年間撮影枚数から考える

もう一つ見ておきたいのが、購入後に自分がどれくらい撮影するかです。

年間5,000枚程度なら、5万ショットは単純計算で約10年分。

年間1万枚なら約5年分になります。

反対に、スポーツ、鉄道、野鳥、モータースポーツのように連写をよく使う撮影では、短期間でも撮影枚数が増えます。

購入後に年間数千枚しか撮らない人なら、少しシャッター回数が多い中古でも十分使い切れる可能性があります。

だからこそ、中古カメラで何回がおすすめなのかは、前の所有者が何回使ったかだけでなく、自分がこれから何枚撮る予定なのかまで含めて考えたいところです。

◆ユウのワンポイントアドバイス

私なら同じ機種で「1万回・12万円」と「5万回・9万円」が並んでいたら、回数だけで前者には決めません。

耐久試験値、外装、センサー、保証、修理歴まで比べて3万円の差に納得できるかを考えます。

中古カメラでは、この価格差を見る視点がかなり大事ですよ。

ショット数と撮影枚数の違い

中古カメラの商品説明では、シャッター回数だけでなく「ショット数」「撮影枚数」「レリーズ回数」といった表現が使われます。

似た言葉ですが、ミラーレスでは同じ数字を意味するとは限りません。

シャッター回数とは何か

一般にシャッター回数とは、シャッター機構が作動した累積回数を指します。

中古販売では、シャッター数、ショット数、レリーズ回数、シャッターカウントと呼ばれる場合もあります。

ただし、確認ソフトやメーカーによっては「ShutterCount」と「ImageCount」が別項目になっていることがあります。

そのため商品説明に「3万ショット」とあっても、可能なら何を計測した数字なのかまで確認すると安心です。

撮影枚数とは一致しない

一眼レフでは、静止画を撮るたびにメカニカルシャッターを使用する機会が多かったため、撮影枚数とシャッター回数の関係は比較的イメージしやすいものでした。

ところが、現在のミラーレスには電子シャッターがあります。

電子シャッターでは物理的なシャッター幕を動かさず、撮像センサーを電子的に読み出して写真を記録できます。

例えば、生涯撮影枚数が10万枚でも、メカニカルシャッターを使ったのは2万回で、残り8万枚が電子シャッターという使われ方も考えられます。

この場合、10万枚撮影されたカメラを「シャッター2万回だからほとんど使われていない」と見るのは早いでしょう。

電子シャッターも考える

電子シャッターを使った撮影では、メカニカルシャッター幕の消耗は抑えられます。

しかし、カメラそのものが動いていなかったわけではありません。

センサー、画像処理回路、液晶、電子ビューファインダー、ボタン、ダイヤル、カードスロット、バッテリーなどは使用されています。

つまり、メカシャッター回数が少ないことと、カメラ全体の稼働時間が短いことは別です。

特にミラーレス中古では、シャッター回数は「カメラ全体の走行距離」というより、「メカシャッターという一つの部品がどれくらい使われたか」を見る数字に近いと考えると分かりやすいでしょう。

電子先幕にも注意する

電子先幕シャッターも少しややこしいところです。

電子先幕では露光開始を電子的に行い、露光終了時に機械式の後幕を使う方式などがあります。

そのため「電子」という名前が付いていても、完全な電子シャッターと同じ扱いとは限りません。

富士フイルムでは、レンズ交換式カメラについて、生涯撮影回数をMS・EF・ESの合計、シャッター動作回数をMS・EFの合計として説明しています。

MSはメカニカルシャッター、EFは電子先幕、ESは電子シャッターです。

(出典:富士フイルム公式サポート「撮影回数・機材」)

メーカーや機種によってカウント方法が異なるので、「電子先幕なら回数に入らない」と一律には考えないほうがいいでしょう。

動画中心の中古にも注意する

動画撮影が普及したことで、もう一つ見えにくくなったのがカメラの総使用時間です。

通常の動画撮影では、静止画のように1フレームごとにメカニカルシャッターを切るわけではありません。

そのため、動画制作で長時間使われていたボディでも、メカシャッター回数は数千回程度という可能性があります。

ミラーレスカメラを三脚に設置して屋外で動画撮影する男性

中古ミラーレスで「シャッター3,000回」と書いてあれば魅力的に見えますが、それだけで使用頻度が少ないと断定するのは難しいんです。

ミラーレス中古では「シャッター回数が少ない=使用時間も短い」とは限りません。

動画撮影歴、外装の摩耗、端子類、液晶、ボタンなども合わせて見てください。

メカシャッターレスもある

すべてのミラーレスに従来型のメカニカルシャッターがあるわけでもありません。

例えばNikon Z8はメカシャッターレスです。

こうしたカメラでは「メカシャッターが何万回まで使えるか」という従来型の判断自体が当てはまりません。

今後、電子シャッターを前提とする機種が増えれば、中古カメラの状態確認もシャッター回数だけでは足りなくなるでしょう。

シャッター回数の確認方法

購入候補が決まったら、その個体のシャッター回数を確認します。

ただし、確認方法はメーカーと機種によって違います。

販売店の商品情報、本体メニュー、撮影画像の情報、メーカー点検などを使い分けます。

販売店の商品情報を見る

一番簡単なのは、中古カメラ販売店の商品説明を確認する方法です。

販売店によっては「ショット数約12,000回」「レリーズ回数約35,000回」のように記載されています。

シャッター回数が表示されていない場合は、店舗へ確認してみるのもいいでしょう。

ただし、すべての機種で販売店が回数を取得できるわけではありません。

また、同じ店舗でも商品によってショット数が掲載されている場合と、掲載されていない場合があります。

中古カメラ販売店で状態ランク・シャッター回数・保証内容を一緒に見比べると、回数だけで個体を決めるより判断しやすくなります。

オリジナル画像から確認する

NikonやSonyなど一部の機種では、撮影したJPEGやRAWファイルに記録されたメーカー独自情報から、シャッター関連のカウンターを読み取れることがあります。

ExifToolなどの対応ツールでは、機種によってShutterCountやImageCountなどの情報を確認できます。

個人売買で購入するなら、そのカメラで直前に撮影したオリジナルJPEGまたはRAWを提供してもらい、確認できるケースもあります。

ただし、第三者ソフトで表示された数値をメーカー保証値のように扱うのは避けたいところです。

ニコンも、ファームウェア更新や修理時の部品交換などによって回数が変化・消去される可能性があり、第三者ソフトによる確認が常に正確とは限らないと説明しています。

加工前のファイルを使う

画像から調べる場合は、できるだけカメラから直接取り出したファイルを使います。

画像編集ソフトで書き出したJPEGや、SNSからダウンロードした画像、スマートフォンで再保存したファイルでは、メーカー独自情報が削除されている場合があります。

個人売買で確認を頼むなら、「今そのカメラで撮影した加工前のJPEGまたはRAW」をお願いすると伝わりやすいでしょう。

本体メニューで確認する

機種によってはカメラ本体のメニューから回数を確認できます。

ただし、ここでも表示される数字の意味を確認してください。

例えばFUJIFILM X100VIでは、本体のシャッター回数表示は単純に写真を撮影した回数だけではなく、電源のオン・オフやOVFとEVFの切り替えなどでもカウントされる仕組みです。

本体に数字が表示されたからといって、その数字がそのままメカニカルシャッター幕の作動回数になるとは限りません。

Nikonの確認で見る点

Nikonでは多くのデジタル一眼レフや一部ミラーレスで、画像情報からシャッター関連情報を取得できることがあります。

中古で確認するときは、表示された数字とメーカー公表の耐久試験値を照らし合わせてください。

例えばZ50なら10万回、Z6やZ6IIなどでは20万回というように、シリーズ内でも違いがあります。

さらに、修理歴がある場合にはカウンターだけで過去の使用量を完全に把握できないケースも考えておきます。

Sonyの確認で見る点

Sony αシリーズも、対応する機種では撮影画像からシャッター関連情報を確認できる場合があります。

ただ、Sonyだからすべて同じ項目を同じ方法で取得できるわけではありません。

購入する型番が使用する確認方法に対応しているか、事前に見ておくのが確実です。

そしてα7 IIIとα7R IV・α7R Vではメーカーが公表する耐久性自体が異なるので、取得できた回数の評価も変わります。

Canonは機種ごとに調べる

Canonは世代やモデルによって、シャッター回数を簡単に取得できるものと、一般ユーザーでは確認しにくいものがあります。

そのためCanonの中古を選ぶなら、販売店の測定値、本体型番に対応する確認方法、メーカーサービスなどを個別に確認するのが現実的です。

確認できない個体だから悪いという意味ではありません。

その場合は、保証や返品条件、外装、動作確認の内容をより重視するといいでしょう。

ファイル番号では判断しない

「DSC_8250だから8,250ショット」と考える方法は使えません。

写真ファイルの番号は、リセットやフォルダー変更、メモリーカードの使い方などによって変わります。

番号が一巡する機種もあります。

シャッター回数を確認したいときは、ファイル名の連番ではなく、カメラ内部や画像ファイルに保存された対応カウンターを確認してください。

◆ユウのワンポイントアドバイス

個人売買で「ショット数は分かりません」と言われても、それだけで避ける必要はありません。

ただし回数不明、保証なし、返品不可が重なるなら、そのリスクが販売価格に反映されているかはかなり見ます。

専門店とほぼ同じ値段なら、私は保証があるほうを選びたいですね。

回数以外の中古チェック項目

シャッター回数を確認できたら、次はカメラ全体を見ます。

ここを飛ばしてしまうと、「低ショットを買ったのに状態が良くなかった」ということも起こり得ます。

中古・型落ちを選ぶときは、回数と状態、価格の3つをセットで比べるのがおすすめです。

低ショットでも良品とは限らない

シャッター回数5,000回なら、数字としてはかなり少ない部類です。

ですが、10年以上前に発売されたカメラなら、使われていない期間も長かった可能性があります。

バッテリー、ゴム部品、液晶、端子類などは、シャッターを切らなくても時間とともに劣化します。

また、高温多湿の場所で保管されていた個体と、防湿庫で管理されていた個体でも状態は変わるでしょう。

「1万回以下だから新品同様」とまでは考えないほうがいいです。

センサーとマウントを見る

レンズ交換式カメラなら、センサーの汚れや傷、マウント周辺の摩耗も見ます。

小さなホコリはクリーニングできる場合がありますが、センサー表面の傷となれば話は別です。

マウント周辺に大きな傷や変形がないか、レンズを取り付けたときにガタつきがないかも確認したいところ。

オンライン購入では、商品写真と状態説明をよく見てください。

カメラ用ブロワーを用意しておくと便利

中古カメラを購入したあと、レンズ交換時のホコリ対策にはカメラ用ブロワーがあると便利です。

センサー面へ直接触れず、まずブロワーでホコリを飛ばす用途に使えます。

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操作部の摩耗を見る

カメラをたくさん使えば、シャッターボタンだけでなくダイヤルや十字キー、グリップも触ります。

塗装が大きく剥がれている、グリップが浮いている、ボタンの印字がかなり消えている個体なら、シャッター回数だけでは分からない使用量が見えてくる場合があります。

USB端子やHDMI端子、カードスロットも動画撮影や業務用途では頻繁に使われます。

ミラーレスではこうした部分まで見たほうが、実際の使用状態を想像しやすいですよ。

シャッター交換歴を確認する

シャッターユニットを交換した中古カメラもあります。

例えばボディ自体は累計20万枚撮影されていても、15万枚付近でシャッターユニットを交換していれば、現在のユニットは交換後5万回程度しか使われていない可能性があります。

一方、修理後のカウンターがどう扱われるかはメーカーや修理内容によって異なります。

そのため「シャッター交換済み」という説明だけでなく、メーカーの修理票や修理内容を確認できると判断しやすくなります。

高ショットは価格で判断する

高ショットだから購入してはいけないわけではありません。

重要なのは、その使用量が販売価格に反映されているかです。

例えば同じ機種の3万回と12万回がほぼ同じ価格なら、特別な理由がない限り3万回のほうを選びやすいでしょう。

反対に12万回の個体が大幅に安く、購入後の使用量も少ないなら、予算重視で選ぶ余地があります。

中古は「一番きれいな個体」を探すだけではなく、状態に対して値段が妥当かを見る買い物でもあります。

保証の有無も比べる

シャッター回数が多めの個体ほど、私は保証内容も確認します。

中古専門店では一定期間の保証が付く商品がありますが、保証期間や対象範囲は販売店・商品によって異なります。

個人売買では保証がない場合も多いでしょう。

数千円安いだけなら保証付きの専門店、数万円安いならリスクを理解したうえで高ショット個体というように、価格差と保証を一緒に比べると選びやすくなります。

耐久回数、修理可否、修理料金、保証内容はメーカーや販売店、機種、時期によって変わります。

正確な情報は公式サイトをご確認ください。

高額な中古品や修理歴のある個体で判断に迷う場合は、メーカーサービスや販売店など専門家に相談してから決めると安心です。

最終的な判断は専門家にご相談ください。

中古カメラを買う判断基準

ここまで見ると、シャッター回数だけでも確認する項目が多く感じるかもしれません。

実際の購入ではすべてを完璧に調べる必要はなく、自分の使い方に合わせて優先順位を決めれば大丈夫です。

初心者なら30%前後を目安にする

初めて中古カメラを購入し、できるだけ長く使いたいなら、メーカー公表の耐久試験値に対して30%前後までの個体は一つの選びやすい目安です。

耐久10万回なら3万回前後、20万回なら6万回前後、50万回なら15万回前後です。

もちろん30%という数字はメーカーの中古購入基準ではありません。

ただ、何も基準がないままショット数を見るより、判断しやすくなるでしょう。

価格優先なら50%も候補にする

中古を選ぶ一番のメリットを価格だと考えるなら、耐久試験値の50%程度まで広げると候補が増えます。

特に元中上位機は、新品時には高価でも、型落ちになるとかなり買いやすくなることがあります。

用途に必要なAF、画質、連写、手ブレ補正がそろっているなら、最新機種である必要はありません。

私は、性能を使い切れない最新機に予算を集中させるより、状態の良い型落ちボディと必要なレンズにお金を使う考え方もかなり合理的だと思っています。

ボディだけでなく交換レンズまで含めた総額で中古価格を比較すると、自分に合った予算を決めやすくなります。

交換レンズも含めて予算を比較する

中古ボディを安く購入できても、必要な交換レンズまで含めると総額が大きく変わることがあります。

ボディを決める前に、使いたいマウントのレンズ価格も確認しておくと予算を組みやすくなります。

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連写するなら余裕を持たせる

スポーツ、野鳥、鉄道、航空機などを撮る人は、購入後のシャッター回数が増えやすくなります。

例えば最高10コマ/秒や20コマ/秒の連写を頻繁に使うと、数千枚は思ったより早く増えます。

この用途なら、中古購入時点で耐久試験値に近い個体より、ある程度余裕のあるものを選んだほうが使いやすいでしょう。

一方、旅行や風景、家族写真を月に数回撮る程度なら、同じ回数の中古でも購入後の消耗ペースはかなり違います。

型落ちは状態とのバランスを見る

カメラは最新機種でなくても、用途に必要な性能があれば十分楽しめます。

むしろ、中古市場では発売当時の中上位モデルが値下がりし、入門機に近い価格で見つかることがあります。

カメラギアセレクトでは、現在の中古候補について中古カメラおすすめ機種と型落ちでも後悔しにくい選び方でも詳しく比較しています。

機種を決めてからこの記事のシャッター回数基準で個体を比較すると、候補を絞り込みやすくなるはずです。

買い替えなら買取も見る

すでにカメラを持っていて買い替える場合は、購入価格だけでなく現在の機材をいくらで売れるかも見ておきたいところです。

古いカメラでも、人気機種や状態の良いレンズなら値段が付くことがあります。

そのため、次のボディを購入する前に現在のカメラや交換レンズの買取査定額を確認すると、実際に必要な持ち出し額を把握しやすくなります。

シャッター回数は販売時の状態判断にも関係するため、自分のカメラの回数や修理履歴を把握しておくのもいいですね。

◆ユウのワンポイントアドバイス

中古では「低ショットだから高くても安心」と考えすぎないのがおすすめです。

私なら、低ショットでもかなり割高な個体より、適度に使われていて状態と保証が良い個体を優先することがあります。

浮いた予算をレンズに回せるなら、撮れる写真の幅はそちらのほうが広がることもありますよ。

シャッター回数のよくある疑問

中古カメラのシャッター回数で迷いやすいポイントを、購入前に確認しやすい形でまとめます。

シャッター回数のよくある質問

Q1. 中古カメラのシャッター回数は何回までなら安心ですか?

A. 全機種共通の回数はありません。

長く使う前提なら、メーカー公表の耐久試験値に対して30%前後以下を一つの目安にすると比較しやすいです。

ただしメーカーが定めた中古購入基準ではないため、外装、センサー、修理歴、保証なども合わせて判断してください。

Q2. 中古カメラで5万ショットは多いですか?

A. 機種によります。

耐久試験10万回なら50%、20万回なら25%、50万回なら10%です。

そのため5万回という数字だけでは多いか少ないかを決められません。

購入候補の機種がメーカーで何回の試験を行っているか確認して比べてください。

Q3. 10万ショットの中古カメラは避けたほうがいいですか?

A. 一律に避ける必要はありません。

耐久10万回のモデルでは高使用個体ですが、耐久20万回なら約50%、耐久50万回なら約20%です。

価格が使用量を反映しているか、保証や修理歴に問題がないかまで確認して判断するといいでしょう。

Q4. シャッター回数と撮影枚数は同じですか?

A. 必ずしも同じではありません。

特にミラーレスではメカニカルシャッター、電子先幕、電子シャッターを使い分けられるため、生涯撮影枚数とメカシャッターの作動回数が異なる場合があります。

動画撮影時間についてもシャッター回数だけでは把握できません。

Q5. シャッター回数は自分で確認できますか?

A. 機種によっては確認できます。

販売店の商品情報、本体メニュー、オリジナルJPEG・RAWに記録された情報、対応ソフト、メーカーの点検などが主な方法です。

ただし第三者ソフトの数値が必ず正確とは限らないため、購入する機種ごとの確認方法を調べてください。

中古は回数と状態で選ぼう

中古カメラのシャッター回数に「何回までなら絶対に安心」という共通の答えはありません。

大切なのは、5万回や10万回という数字だけを見るのではなく、その機種の耐久試験値に対して現在どの程度使われているかを考えることです。

  • 長く使うなら耐久試験値の30%前後以下が一つの目安
  • 50%程度でも価格と状態が良ければ十分候補になる
  • 耐久試験値は故障する回数を保証する数字ではない
  • ミラーレスは撮影枚数とメカシャッター回数が一致しない場合がある
  • 低ショットでも動画使用や経年劣化まで確認する
  • センサーや操作部、修理歴、保証も合わせて比較する

私自身、中古・型落ちカメラを見るときは「新しいかどうか」だけではなく、価格、状態、使用量、そのカメラで何を撮れるかを重ねて考えています。

用途に必要な性能を満たしているなら、最新機種にこだわらず状態の良い中古・型落ちを選ぶほうが、限られた予算をレンズや撮影体験に回せることもあります。

気になる個体を見つけたら、まず機種の耐久試験値を確認し、次に現在のシャッター回数、外装やセンサー、保証、販売価格の順で比べてみてください。

「何万回か」だけではなく、「その機種にとって何万回なのか」を見る。

これが、中古カメラのシャッター回数で迷ったときに私が一番大切にしている判断基準です。

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